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うつ病の症状はどういう風に経過するの?

うつ病の患者さんの数は増えてきていますが、この病気は一般的にどのような経過をたどっていくものなのか、皆さん、ご存知ですか?
患者さんの中には、なかなか治らず、長期戦を強いられている方もいらっしゃるのが現状です。

うつ病に罹られた方やうつ病になられた方のご家族は、これからこの「うつ病」と言う病気はどうなっていくのだろうか?と、ものすごい不安にかられていることと思います。

予め、この病気はどのような経過をたどり、最終的にはどうなるのかを知っていれば、少しは安心できるのではないでしょうか。

そこで、今回は、「うつ病の症状はどういう風に経過する?」と題して、一般的・典型的な「うつ病」は、どのような経過をとって治っていくのかを学んでいきましょう。

 

うつ病の症状はどういう風に経過する?

 

ねこ疑問

自分が「うつ病」と診断された、家族が「うつ病」になったと言う方々は、

「一体この先、自分は、家族はどうなるのだろうか?」

と不安でいっぱいであると思います。

もし、身近にうつ病を経験した方がいらっしゃったり、ある程度の正しい知識があれば、多少不安も小さくなるかもしれませんが、そうでない場合は難しいと思います。

そこで、ここでは、うつ病が発症してから治っていくまでの経過を、まず、時間的な軸から見ていきたいと思います。

まず、最初にお示しするのは、全体の流れです。

 

うつ病が良くなるまでの経過

うつ病 経過 症状

この「うつ病」と言う病気は、前駆期→急性期(極期)→回復期→再生予防期(維持期)という経過をたどるものだと言うことを頭に入れておきましょう。

次にそれぞれの時期について紹介していきます。

どの時期も気は抜けないので慎重に対応しましょう。

 

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うつ病の前駆期とは

まず、「前駆期」と言う言葉をあまり聞いたことがない方も多いかと思いますが、

「前触れの時期」

「なりかけの時期」

とでも言いましょうか?

本当に発症する前の時期と言う意味です。

この前駆期には、以下のような症状が見られる場合があります。

体全体のエネルギーが低下してきて、とても疲れやすくなる

これまで普通に苦も無く出来ていたことが、次第に、非常に辛く、苦しく感じられるようになる

このような状態になってくるため、気持ち的にも、

「何でこんなことが何故出来ないのか?」

ととても焦るようになります。

そして、そのことで自分を責める(自責)ようになり、それがさらに、イライラ感不安につながっていきます。

このような「ちょっと調子を崩しているなあ」と言う感じの前駆期の段階で、医療機関を訪れ、治療を開始すれば、回復はとても早く、本格的なうつ病の症状に至らずにすみます。

しかし、この段階では、本人が「ちょっとした疲れ」と言う程度の自覚しか持てず、病気とは思わないことが多いです。

そのため、この段階で治療が開始されることは稀と言われています。

また、このような症状があるからと言って、必ずしもうつ病の発症の前段階の前駆期にあるというわけではありません。

うつ病以外のの精神疾患の前駆期の可能性もありますし、ただの疲れと言うこともありますので、その点には注意が必要です。

 

うつ病の急性期(極期)とは

急性期(極期)とは、一番、うつ病の症状が強くハッキリ現れる段階です。

概ね、うつ病と診断されてから1~3か月間くらいのこととお考えください。

個人差がありますので、人によっては半年以上という長期間、この苦しい急性期を体験しなければならないケースもあります。

この段階に至ると、他人とコミュニケーションをとることが出来ません。

そのため、他人に助けも求めようとしませんし、求めることすら出来ない状況、段階です。

この急性期に至ってようやく、本人も周囲も、

「この状態は普通の状態ではない!」

と気づき、医療機関の門を叩くことになります。

ですから、この時期から治療が開始されるケースが非常に多いのです。

この時期から様子を見ながら抗うつ剤を服用し始め、徐々に効果が現れ、この急性期を脱することが出来ます。

抗うつ剤の効果は、人それぞれで、種類やその量、効果の現れ方も、人によりかなり異なります。

そして、この時期に患者さんがすべきことは、とにかく十分な休養をとることが何よりです。

処方される薬を正しく服用し、可能な限り、ストレスの少ない環境において休養に徹するようにしましょう。

 

うつ病の回復期とは

この時期は文字通り、回復に向かっていく段階です。

しかし、一方向的に回復に向かうことはありません。

調子の良い日と悪い日、または、調子の良い時間や具合のすぐれない時間などを繰り返し、症状の現れ方にも波が出てきます。

回復期における体調の波 ※あくまでもイメージ図です。

うつ病 経過 回復期

良い時期には、

「もう治ったんだ!」

「ヒャッホーッ!!!」

と思いたくもなるくらい調子が良いようです。

しかし、まだ、治ってはいないのです。

一時的に、上向きの波の中にいるだけなのです。

ですから、勝手に判断して、服薬を止めたり、ムリをすることは、症状の悪化につながります。

そして、それが結局は本当の回復を遅らせる結果につながるのです。

この時期は、一進一退の時期であって、まだ、ムリの出来ない時期、本調子ではないということを理解して、焦らないようにしましょう。

 

ご家族から見ると、かなり回復しているように見えて、休職している場合などは、

「もう復職できるのでは?」

などと考えがちですが、まだまだムリな段階です。

職場ではないところに外出してみたり、散歩したりして、日中の活動を少しずつ増やしていく時期です。

そして、生活のリズムを整える時期ですので、そのことに対しては、家族は惜しみなく協力をしていきましょう。

また医療機関によっては、うつ病の方を対象としたリワークプログラムなどを用意しているところもありますので、そういったものを利用し始めるのも、この段階になるかと思われます。

なにしろ、まだ、回復途中にあるのですから、全てにおいて、「徐々に」、「少しずつ」ということを忘れずに、この時期を過ごしましょう。

ただ、この時期に最も注意しなければならないことがあるのです。

それは「自殺」なのです。

急性期(極期)よりも回復期に、自殺をする人が多いことが知られています。

ですので、周囲の方は、このことをよく覚えておいて、注意深く見守り続けて下さい。

 

うつ病の再生予防期(維持期)とは

そして、ようやく患者さんも確実に治ったと思えるような時期に入ります。

しかし、この時期は

「再生予防期」

「維持期」

「中間期」

などと呼ばれます。

というのは、症状も安定して職場復帰も出来ても、油断禁物な時期だからです。

どういうことかというと、うつ病というのは、一旦良くなっても、再び症状が出たり、以前と同様の状態に陥ることがあるからです。

これは再燃再発と呼ばれています。

この時期は、再発・再燃を念頭において、

「病気と病気の発症の間の時期(中間期)である」

と捉えて、再発予防のために、

ストレスになるようなことは避ける

身体の変化には特に注意を払う

など、患者さん自身もご家族等も、生活に以前以上の配慮が必要となります。

また、この時期になったからといって、抗うつ剤を止めたりすると、再燃、再発につながる可能性が高くなります。

ですから、再発予防のために、処方量を調節しながら、薬物療法は続けられます。

それは、完全に回復したかに見えるこの時期を維持するためです。

そのため、この段階は「維持期」とも言われるのです。

処方薬を勝手に止めることは再発等のリスクを高めますし、意図的ではない薬の飲み忘れにも、注意して下さい。

また、薬を急に止めると、めまいや吐き気などの症状が現れる場合もありますので、減薬していく場合でも必ず医師の指示に従いましょう。

 

まとめ

以上のように、「うつ病」は

前駆期→急性期(極期)→回復期→再生予防期(維持期・中間期)

という段階を経ていきます。

しかし、このそれぞれの段階の期間は人それぞれです。

ですが、うつ病は必ず回復し、社会復帰できる病気です。

そのことを念頭に、うつ病になってしまった方も、病気の傍らにいる方も、希望を失うことなく、「うつ病」という病気とうまく付き合っていきましょう。


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