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「新型うつ」は甘え?病院で診断書ってもらえるの?

「うつ病」と言う言葉が、だいぶ世間でも知れ渡るようになりましたね。

皆さんも、「うつ病」とはこんな病気なんだろうなあなんていうイメージは何となくお持ちのことと思います。

しかし、最近「うつ病」を知った方と、今ほど世間に周知される以前から「うつ病」のことを知っていた方とでは、「うつ病」に対するイメージやその理解に少なからず、違いが見られるのではないかと思われます。

というのは、最近、「新型うつ病」なるものなどが登場してきたからです。

そのような病名の病気がなかっただけで、以前からそのような病態のものはあったのではと理解されている方もおられると思います。

 

逆に、この「新型うつ病」とは、現代社会が生み出した新しいうつ病の一種と考えられている方もおられると思います。

この辺りの「新型うつ病」という用語の意味する所が曖昧であるゆえに、本来の「うつ病」というものは、一体、どう言うものを指しているのかということまで混乱気味になってきている感もあります。

そもそも、日本うつ病学会は、2012年に公表したうつ病のガイドラインにおいては、「現代型(新型)うつ病」はマスコミ用語であって、精神医学的に深く考慮されたものでもなく、治療エビデンスもないとの見解を示しています。

つまり、「新型うつ病」という疾患名を持った病気は存在しないのです。

 

「現代型うつ病」という言葉を用いて本を著した医師によれば、うつ病としての中核部分は変わらないが、時代の流れと共に、従来からのうつ病と現代のうつ病の違いを示す言葉として「現代型うつ病」という用語を使い、うつ病が全体として「軽症化」してきているということを「現代型うつ病」という言葉で表現したようです。

それが、いつの間にか、「新型うつ病」と「現代型うつ病」は混同され、そして、学会においても、その存在を否定され、単に、マスコミ用語として、「〇〇うつ病」と名の付くものがいくつも出てきて、それは単に、現代社会にうまく適応できない若者像を表すためのマスコミ用語のように用いられるようになりました。

結果として、本来からある「うつ病」の正しい情報の周知やうつ病の早期発見・早期治療、自殺者増加の現状を打開するために動いてきていた活動そのものにまで、水を差すような結果になりつつあるようです。

結局、そのようなマスコミ用語の濫用によって、実際に社会に適応出来ずに悩んでいる若者は単なる甘えであるとのレッテルを張り、彼らを解決方向へと導くことも出来ずにいます。

そしてさらに、従来の定型うつ病の患者さんには、そのような若者と一緒にされることによって、

 

「うつって単なる甘えでしょ!」

 

という、現代の若者と同じ括りで見られるような結果を招いてしまったりと、良いことは何ももたらされていないというのが、今の状況ではないでしょうか。

このように考えてくると、タイトルにある『「新型うつ病」は甘え?』という疑問自体、病気が存在しないのですから、不毛なものとなりますね。

ですから、ここでは、「新型うつ病」というのではなく、これまでの従来のうつ病(定型うつ病)とは異なるタイプの症状を示すとされる『「非定型うつ病」という病気は甘えか?』ということについて、まず、考えてみたいと思います。

 

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「非定型うつ病」は甘え?

うつ病 症状 接し方

「非定型うつ病」とは、従来からあるうつ病を「定型うつ病」というのに対してつけられた病名ですが、これは精神疾患の1つとして認められているものです。

定型うつ病とは異なる症状を示したりもしますが、その存在は確かにあるものとされておりますし、うつ病の1タイプとされていますので、「甘え」ではないと言えるでしょう。

 

しかし、周囲から見ると、従来の定型うつ病とは正反対の症状を見せたり、自分が病気であることを自ら公言したり、自責感と言うより他罰的な点があったりします。

おまけに、イヤな場面ではうつになるが、興味関心のあるところではうつが消え去ってしまうような状態になるので、一般の人に理解をしてもらうのは、容易ではないと思われます。

この「非定型うつ病」も「定型うつ病」同様に、それに対応した治療法があり、治るものですから、定型うつ病とは違い、休養というより少し無理して頑張らないとならない面などもありますが、結局は、自分が健康になるためですので、その自分の病気にあった治療法に従って治療を受けることが何よりかと思います。

 

診断書はもらえるの?

診断書は、「非定型うつ病」ということで書いていただけると思います。

しかし、重要なのは

 

何の目的で使うか?

 

ですね。

「定型うつ病」の場合は、休職なり短時間労働などの配慮が必要となり、医師の指示を受けなければならない点も出てくるため、診断を書いていただく意味もあると思います。

ですが、「非定型うつ病」の場合は、休職はあまり好ましくありませんし、少しずつでも、適応していけるよう努力が求められる面もありますので、単に会社や学校の上司や先生に、病名を知ってもらって、どのような特徴を有する病気であるのかを伝えるというような意味合いくらいにしか、利用場面がないのではとも思われます。

しかし、それ以外の場面において、「非定型うつ病」という診断を示してほしい場面があれば、キチンと目的をお話してお願いすれば、診断書は書いていただけるでしょう。

 

まとめ

現代のうつ病の分類は非常にややこしくなっています。
医師でさえも、混乱しているのですから、患者さんはもっと、訳が分からない状態になっていても不思議ではありません。

何しろ今大きく分けられる分類としては、「定型うつ病」「非定型うつ病」という2分類ということではないでしょうか。

この2つのうつ病のの治療法は全く異なっていますので、自分がどちらのうつ病であるかは、患者さんご本人も良く認識する必要がありますが、周囲も、同様に、どのタイプのうつ病なのかをしっかりと把握することはとても重要なことであると思います。

いずれのうつ病であるとしても、うつとしての苦しさはある訳です。
その苦しみから、一歩一歩、抜け出せますよう願っております。


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