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あがり症の改善・克服に抗うつ薬が効果的?

皆さん、「あがり症」というのをお聞きになったことがありますか?

「私、あがり症で・・。」という方もおられると思います。

そこで、まず、あがり症とはどんな症状を伴うものなのかなどをまとめてみましょう。

まず初めに、「あがり症」とは正式な病名の病気はありません。

現在は、正式には、「社交不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)」とか、少し古い言い方ですと「社会不安障害」などと言われてきたものの中の1つの症状として捉えられているようです。

また、近年、「不安『障害』」という「障害」と言う言葉のスティグマ解消のため、単に「不安症」と病名を変更するなどの動きも出ています。

 

いずれにしましても、症状例としては、赤面症や多汗症など緊張した場面で現れる様々な症状があり、他人と接する時や人前に出る時に現れることが多く、症状は人により本当に様々です。

アメリカの調査によって、この生涯有病率がかなり高いことが認められ、それ以降、社会生活上の障害が大きい疾患の1つとして注目されるようになりました。

 

そして、従来は、このようなあがり症や対人恐怖は、性格の問題として考えられていて、仕方のないもの、そのうち治まるものと考えられ、この悩みを抱え続けたまま生活している方がたくさんおられたようです。

しかし、近年になって、このあがり症も含めた社交不安障害とは、1つの精神疾患であって、長い経過をたどる不安障害の1つあるけれども、薬物療法や認知行動療法によって、その治療の有効性が明らかされています。

そこで今回は、まずは、「社交不安障害(あがり症)についての理解を深め、その改善や克服に抗うつ薬の効果が認められるのか?」について考えていきたいと思います。

ここでは、あがり症のことを社交不安障害の1つとして、「社交不安障害(SAD)」と言う名称で呼びたいと思います。

 

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「社交不安障害(SAD)」の症状は?

考えるたぬき

主な症状としては、次のようなもの上がります。

 

 

・人前に出るとあがってしまい苦しくなり、どもったり、声が震えたりする。

・人前に出ると顔が赤くなったり、手足が震える。

・人と話す際に、目のやり場に困る。

・人前に出ると異常に汗が出てくる。

・話をする時にあがってしまい、話がうまく出来ない。

・電話に出るとどもってしまい、うまく話せない。

・周囲の視線が気になる

・緊張してコップを持つ手が震えたり、字を書く手が震えてしまう

 

など、様々な症状が見られます。

以下のサイトに、社交不安障害(あがり症)診断のためのチェックリストがあります。

ここには、7種類のチェックリストがありますが、いわゆるこれまで言われてき「あがり症」をチェックするものとしては、次の「社交不安障害・恐怖症診断」が最も、従来、あがり症とされてきたものをチェックするには適しているように思われます。

「社交不安障害・恐怖症診断」

 

また、あなた自身があがり症に限定せず、広範囲の社交不安障害があるとお思いの場合は、他のチェックリストも試して見られても良いかと思いますので、以下のサイトの「社交不安障害(あがり症)診断」の中にある他の6つのチェックリストもお試しください。

「社交不安障害(あがり症)診断」

 

これらの診断をしてみた結果はいかがでしたか?

あなたのある程度の、あがり症なり社交不安障害の程度が分かったかと思いますが、これは、あくまで自己判断による結果です。

医師が下した診断ではありません。

そのことをよく自覚した上で、その結果を取り扱って下さい。

 

SADの発症原因とは?

考えるシカ

このSADが発症する原因として、近年では、性格等の問題としてではなく、次のように考えられています。

原因の一つとして、うつ病と同様に、脳内の神経伝達物質のバランスの崩れが挙げられています。

この神経伝達物質には、セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンなどがありますが、これらが人間の意欲や不安や喜びなどの様々な感情に関わっており、この物質のバランスが崩れると、障害となるほどの不安が生じるのだという考え方です。

ですから、社交不安障害の患者さんの方は、この神経伝達物質のバランスが崩れ、不安感を生じるのだと考え、特に、この神経伝達物質の中でも、セロトニンが関係が深いそうです。

セロトニンが正常に働けば、不安や恐怖を抑えて、心のバランスを保つ働きをしますが、SADの患者さん方は、脳内でのこのセロトニンがうまく機能していないと考えられているようなのです。

そこで、セロトニンに働きかける「抗うつ剤」がSADの治療に効果があるのでは? という話になってくるのです。

ですが、このセロトニンがなぜ不足するのかと言うことの原因としては、

 

「体験的な要因」

「性格的な要因」

「遺伝的な要因」

 

などが複雑に絡み合って、セロトニンと言う神経伝達物質に影響し、その結果、あがり症のような「社交不安障害」が発症するのではと考えられているようです。

 

社交不安障害(あがり症)に抗うつ薬が効く?

抗うつ薬 種類 

社交不安障害の治療は、大別して、「薬物療法」と「精神療法」があります。

この中の「薬物療法」において使われる主な薬が、SSRI、三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系抗不安薬、βブロッカーなどです。

この中で抗うつ薬と言えるのは、SSRIと三環系抗うつ薬ですね。

 

抗不安薬は不安や緊張を和らげ、βブロッカーは動悸や震えを抑える。

そして、抗うつ薬は気持ちを明るく楽にする働きがあるそうです。

服用の効果は、抗不安薬やβブロッカーは即効性がある一方、SSRIなどの抗うつ薬は、毎日服用することで、10日~数週間で効き目が感じられるそうです。

 

そして、たった1回の場面(結婚式でのスピーチなど)での極度の緊張のための震えや発汗などには大きな不安が伴うけれども、日常生活で大きな支障がない場合は、抗不安薬+βブロッカーを、当日一回服用すれば十分効果があるそうです。

このような場面で、SSRIを服用する必要はないみたいですね。

 

その一方で、あがり症のうちでも少々症状が重いと思われる、毎日の他人との会話が苦痛であるとか、電車に乗るにも緊張を強いられ外出に支障があるなどの場合は、SSRIなどの抗つ剤の服用が望ましくなるそうです。

SSRIを使用する際は、定期的な通院が必要になりますし、最低限でも、数か月間の継続的な服用が必要となるという心づもりが必要となります。

 

まとめ

以上のように、あがり症を含む「社交不安障害」についての症状やその原因、そして、この「社交不安障害」に抗うつ薬が効くのかということについて、整理してみました。

確かに、薬理学的には、抗うつ薬はあがり症に効果があるようです。

しかし、あがり症に限らず、どんな精神疾患においても同様ですが、薬のみでその疾患を治そうと考えるのは難しいものと思った方が良いと思います。

この「社交不安障害」の場合も、薬物療法と並行して、精神療法が重視されています。

そしてまた、薬物療法に限っても、抗うつ薬の効果が認められているとはいえ、薬の効果や副作用は、本当に人それぞれです。

 

今回、私が調べた範囲では、抗不安剤は、不安や緊張を即効性を持って効くというような書き方がされていましたが、私の体験上では、私があらゆる薬への反応が鈍い(?)ということもありますが、様々な種類の抗不安剤を飲んでも、不安が解消されたことなど、ほぼないというのも経験上言えることなのです。

それくらい、薬の効果は、人それぞれと言うことなのです。

この辺りのことについても基礎知識として持っておき、薬に過剰な期待はしない、また、過剰に依存しないことが肝心かと思います。

 

最後になりますが、このような「あがり症」で悩まれている方は、その悩み自体、他人に相談できるようなことでないとか、恥ずかしいことという思いをお持ちの方もおられるかと思います。

ですが、ここまでに書いてきましたように、現在では、「あがり症」は「社交不安障害」の中の1つの症状的に捉えられ、精神疾患の1つとして、治療の対象となっております。

そして、その治療効果もある程度証明されています。

 

ですから、このような症状でお悩みを抱えておられる方は専門家の門を叩いて、精神科医の力を是非、利用してみて下さい。

きっと、少しはラクな気持ちになれるかと思います。

それでもちょっと医療機関を訪ねるのに躊躇するようであれば、先に、挙げた「あがり症」をチェックするリストを実施した結果を持って、「このような結果が出て、このような症状で困っているのですが・・。」と訪ねてみると、少しはこのような病院を訪れることへの躊躇や迷いも、軽減されるのではないでしょうか?

関連記事:これってうつ病?失敗しない病院の選び方は?

1人で長い期間、苦しまれてきたのです。

これ以上、1人で闘う必要はありません。

今は、医学の力を借りて、ラクになれる時代になったのですから、その恩恵を受けるべく、勇気を出して、医療機関を訪ねてみて下さい。

「あがり症」で苦しまれている方が、少しでもラクな生活が送れますよう、願っております。


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