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糖尿病とうつの意外な関係!原因は?

糖尿病は生活習慣病の1つとされている病気ですね。

厚生労働省の平成24年の「国民健康・栄養調査」結果によると、糖尿病とその予備軍の成人男女は、約2050万人と推定され、国民の5人に1人が該当するといわれている国民病の1つです。

それでも、この推計値は、平成9年の調査以降、初めて減少した結果なのだそうです。*1

*1 平成24年「国民健康・栄養調査」の結果より

 

うつ病はといいますと、平成20年における患者数ですが、約70万人おられ、一生のうちにうつ病に罹る人が5人に1人という割合だそうです。*2

*2 厚生労働省HP「自殺・うつ病等対策プロジェクトチームとりまとめについて」

 

そこで、今回は、「糖尿病とうつの意外な関係!原因は?」と題して、お話してみたいと思います。

 

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うつ病と糖尿病の二つの病気を抱えている患者さんは、どれくらいいるの?

上記に示した糖尿病とうつ病の患者の数から見て、実際、どれくらいの方が、糖尿病を患い、かつうつ病であるのかを調査した研究結果があります。

それによりますと、次のような数値が示されています。

糖尿病の患者さんのうち、うつ病を併発している方が11.4%、うつ病を併発している疑いのある方が31.0%という結果があるそうです。

※画像をクリックすると拡大されます。

うつ病 糖尿病 割合

出典:社会精神保健研究部

 

また、そのような関係から、糖尿病患者さんのうち、5.7%の方が、抗うつ薬を服用されているという話もあります。

このように、現代社会においては、うつ病の患者数も多い中、糖尿病患者数も多いことが分かります。

そして、このどちらが先かは別として、このどちらかに罹ると、他方の病気にもなりやすい、つまり、糖尿病患者はうつ病になりやすい、うつ病患者は糖尿病になりやすいという関係があるようなのです。

では、次から、うつ病患者さんがどのような理由で糖尿病を併発するのか、また、逆に、糖尿病患者さんがなぜうつ病も併発しやすいのかということについて、考えていきましょう。

 

うつ病患者が糖尿病になりやすい理由は?

うつ病 疑問

うつ病になると、どうして、糖尿病になりやすくなるのでしょうか?

実際に、うつ病患者さんの中で、糖尿病も併発している方というのは、どれくらいいらっしゃるのでしょうか?

この辺りのことを調べてみたのですが、結局のところ、ハッキリとした結果は得られませんでした。

しかし、実際、精神科系の病院へ通院されている方や入院されている方で、服用している薬の副作用を把握するため、あるいは、既に、糖尿病であるために、定期的に、採血によって血糖値を検査されている方は幾人も見かけますよね。

このような事実からも、うつ病の方で、糖尿病の方と言うのは、ある程度の人数がおられるのではと思います。

糖尿病に限らず、うつ病を患っている方で、その他の病気を抱えている方もたくさんおられますが。

では、ここから、なぜ、うつ病の方が糖尿病になりやすいのかと言うその原因について、考えてみましょう。

まず、「うつ病」という病気の発症のメカニズムが科学的にまだ明らかにされていないこともあり、糖尿病との関係についても明確にはなっていないというのが現状のようです。

しかし、この両者の関係については、神経系・内分泌系・免疫系などとの相互関係の面から、研究が進行中ではあるようです。

 

このように、科学的な根拠に基づいたこの病気の関係については、まだ説明がついていないのですが、最近ではうつ病の症状による行動上の要因、そして、うつ病発症の一要因ともいわれているストレスからの影響も関係しているのではと、言われているようです。

 

具体的に言いますと、うつ病ゆえの行動上の要因とは、

 

・億劫感があり、他人に会ったりなどの外出が少なくなり、運動不足になりやすい

・体を動かさないわりには、食べる物の量が多く、過食により、肥満を招く

・ストレス発散のためか、喫煙率が高い

 

このような行動上の特性が、結果として、糖尿病発症につながると考えられるようです。

また、うつ病の発症の一要因とされているストレスに、過度に長期間、さらされることによって、

 

・ストレスが血糖値を上げる

・ストレスにより体内のアドレナリンの分泌が促進され、このアドレナリンが糖尿病予防に必要なインスリンの働きを弱める

 

などの説も考えられるのだそうです。

さらに、最近の研究により、うつの状態では、空腹時血糖が正常な人でも食後血糖値が高くなりやすく、血糖変動が正常でも血中のインスリン濃度が高いことが明らかになっているそうです。

これらのことから、うつによる血糖値の上昇は、インスリン抵抗性(肝臓や筋肉、脂肪細胞などでインスリンが正常に働かない状態のこと。この抵抗性があると、食後の血糖値上昇を感知して膵臓からインスリンが分泌されても、筋肉等が血液中のブドウ糖を取り込まないため、血糖値が下がりません)が原因であると考えられるそうです。

このことから、うつ病による糖尿病発症の場合は、インスリンの不足による発症と言う糖尿病ではないため、本来の糖尿病の治療法はあまり効果がないそうです。

それよりも、うつの治療を先行することによって、うつが改善すると、糖尿病も改善傾向に向かうことが分かってきているそうです。

以上のように、うつ病の発症となる原因からも糖尿病に至る道筋も考えられますし、うつ病になってしまった故に起こる行動上の特性が、糖尿病を起こしやすい環境を作っているとも言えるようです。

そして、うつ病の治療をすることで、糖尿病も改善が見込めるということです。

これが、うつ病の側から見た糖尿病を併発しやすい要因として考えられるものの一部です。

次に、糖尿病患者さんがうつ病になりやすい原因について見てみましょう。

 

糖尿病患者がうつ病になるリスクが高くなる要因とは?

うつ病 症状 接し方

今度は、糖尿病の方が、どうしてうつ病発症に至るのか、その要因にはどのようなものが考えられるのかをみてみましょう。

一番考えられる要因としては、糖尿病の治療の基本には、食事制限と言うものがあります。

それによって、食べたいものを、食べたい時に、食べたい量食べられないということがあります。

そのことが、糖尿病患者さんにとっては、大きなストレスになります。

 

糖尿病の方でなくても、女性の方でダイエットを試みて、極端な食事制限をした場合、食べたい気持ちはあるのに、食べては太ってしまうと思い、食べたいという強い欲求を抑えるのは、すごく大変なことで、イライラもしてきますし、食べられないということが大きなストレスになったという経験をお持ちも方もおられるのではないかと思います。

ダイエットの場合は、他の方法に切り替えることも出来ますし、この食事制限にこだわらなくても生命の危機に直面することはありませんよね。

ですが、糖尿病の方は、血糖値をコントロールするために、どうしても食事制限が必要となるのです。

糖尿病になった方というのは、元々、食べることや飲むことが好きで楽しみであったと言う方が多いと思いますので、その楽しみを奪われてしまったストレスは相当なものと想像されます。

この過大なストレスによって、うつ病を発症させてしまうと言う結果につながるのではとも、考えられています。

 

また、糖尿病になってしまったことで、その方の性格にも大きく関係しますが、今後生活はどうなるのだろうか、合併症は大丈夫だろうか、治療費はどうしたら良いんだ・・・などと、悩みや心配が尽きることなく生じる場合もあるでしょう。

このような様々な不安によって、精神的に追い詰められ、うつの発症に至るとも考えられます。

そして、糖尿病の方がうつ病を併発させることによって、糖尿病と闘うという気力もなくなり、食事制限や運動への関心も低下し、血糖値のコントロールもうなくいかなくなったりと、治療を進める上での支障が様々生じ、糖尿病の悪化を招くという悪循環に陥る結果になるようです。

つまり、糖尿病にうつ病が併発すると、糖尿病の予後が悪くなるということのようです。

 

まとめ

これまでに説明しましたように、糖尿病とうつ病は、色々な要因が相互に作用して、どちらか一方の病気に罹患していると、他方の病気にもなりやすいということがお分かりいただけましたでしょうか。

しかし、糖尿病の方が、うつ病の治療を受ければ、つまり、抗うつ薬の服用、精神療法などを受けることで、うつ病が改善し、うつの症状を緩和させ、糖尿病の闘病へも好影響を及ぼすことが可能なことも分かってきています。

また、うつ病の方が糖尿病になってしまったケースですが、この場合は、本来の糖尿病とは病気に至るメカニズムに違いがあるようですので、何よりもうつ病の治療を進めることにより、糖尿病の改善も期待できると言うことです。

いずれにしても、糖尿病とうつ病は明らかに正の相関関係があるそうですが、どちらが先に起こった疾患であったとしても、それぞれに、対処法があるということです。

合併症がおこってしまったと落胆することなく、希望を持って、それぞれ自分に合った治療法によって、病気改善を目指していきましょう。


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