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うつ病の診断基準であるdsm-5とは?

うつ病の診断基準は以下の2つが主流となっています。

 

ICD(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)

DSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)

 

ICDはWHO(世界保健機関)が発表している診断基準で、DSMはアメリカ精神医学会が発表している診断基準です。

関連記事:うつ病の診断基準であるICDとは?

 

 

では、このDSMとはどのようなものなのでしょうか?

そして、実際の診察場面でどのように使われているのでしょうか?

今回は、その辺りのことについて、「うつ病の診断基準であるDSM-Ⅴとは?」と題して、少し考えてみたいと思います。

 

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DSM-Ⅴとはどういうもの?

うつ病 症状 接し方

初版のDSM-Ⅰは1952年に発表されていますが、1980年に発表された第3版から、明確な診断基準を設定することにより、医師間で異なる診断が下されているという信憑性の問題に対応したとも言われています。

日本では、このDSMを「精神障害/疾患の診断・統計マニュアル」と訳しており、そのDSMの早見表的なものとして「精神障害/疾患の分類と診断の手引」というものがあります。

DSMは、年々版を重ね、現在の最新版の第5版は、2013年5月にアメリカで出版され、日本語訳は昨年の2014年6月に、早見表の「DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引」は同年の10月に出版されています。

 

ただし、DSMはアメリカの精神医学会が発表している精神疾患全般の診断基準を示したものであって、うつ病だけの診断基準を示したものではありません。

うつ病の診断をするにあたり、うつ病診断に必要な部分のみを使うかのようにも思われますが、実際には、うつ病の前段階であるうつ状態は、他の精神疾患でも見られる症状でありますので、それらも踏まえた広い範囲で精神疾患全般から見て、うつ病の診断も行われているわけです。

そして、このDSMを作成しているアメリカ精神医学会の考え方は、

 

うつ病を発症する要因として、成育歴や性格、環境などがありますが、うつ病はこれらの要因をもつすべての人が発症するものではない。

そのためこれらの要因は診断の手がかりから排除し、あくまで、患者さんの訴える内容(症状)のみから診断を下そう。

ということになっています。

そう言った意味で、このDSMを用いた診断は、「操作的分類・診断法」とも呼ばれています。

現在の最新版は第5版ですが、まだ、日本語訳が出版されて間もないことから、まだ、第4版やその改訂版であるⅣ-TRと言ったものが主に使われているようです。

このDSM-Ⅳ-TRでは、「うつ病」は「うつ病性障害」として気分障害の1つとして分類しています。

そして、「うつ病性障害」を「大うつ病性障害」「気分変調性障害」の2つに分類しています。

一般的に言われる「うつ病」は、この「大うつ病性障害」のことです。

 

いざ、DSMでうつ病をチェック!

カエルポイント

以下に示すサイトに、このDSMに基づく「うつ病」のチェックが容易にできるテストが掲載されていますので、ぜひ、試してみて下さい。

参考サイト:前田クリニックHP

 

このテストを受けてみて、結果はいかがでしたか?

この結果は、あくまで、先にも示したように、症状のみから診断したもので、精神科医が実際の診察場面で診断を下した「うつ病」という結果とは異なります。

その点を良く踏まえた上で、テスト結果を取り扱って下さいね。

 

まとめ

このうつ病の診断基準として用いられているものの1つとしてのDSMというものを、少しでもご理解いただけたでしょうか?

このDSMを用いた診断については、医師の間においても、様々な意見がありますが、一般的には、これらのテストの結果を参考に、患者さんと医師が直に接し、その際の様々な話の内容や、話し方・視線・しぐさ・姿勢など様々な面を観察され、それらを総合的にみて、「うつ病」であるのかという診断を下しているのです。

しかし、昨今の若い医師は、このDSMの結果のみで、簡単に「うつ病」と確定診断を下してしまうと批判をなさる熟練された精神科医の方々もおられるようです。

私たち患者側からすると、そのように患者自身でも出来てしまうような簡単なアンケートに回答しただけで、簡単に「うつ病」などと診断を下されてしまったのでは、たまったものではありませんよね。

診断の一材料として用いるのなら理解は出来ますが。

そのような用い方で「うつ病」と診断を下してしまうなどというのは、精神科医の手抜きであるとしか思えません。

 

実際には、ほとんどの医師は、このようなDSMの結果は、1つの診断を下す上での判断材料として用いているにすぎなのが現状であると思います。

しかし中には、ごく少数であってほしいと思いますが、このDSMの結果のみで、確定診断をし、患者の他の話には耳を貸さないような医師もおります。

読者の皆さんも、診断はどのように下されるのがベターなのか、また、どのようにして診断が出されていくのかと言う知識を前もって持っておくことは大切なことになります。

誤診を防ぐための一種に自己防衛にもなります。

ですから、今回はDSMについて紹介しました。

また、もう一つの主流となっているICDとはどんなものなのかも学びんでおきましょう。

関連記事:うつ病の診断基準であるICDとは?

 

更に、「うつ病」という診断が確定されるまでには、その他にどんな過程を経るのか、他にどんな診断方法があるのかなどと言った情報も積極的に集め、医師に全てお任せした結果から得られる診断ではなく、自分でも納得いく検査や診察に基づいた上での診断結果を得られるよう、自らも、診察・診断に積極的に参加するくらいの気持ちで臨み、そして、少しでも効率的な治療につなげていくようにしましょう。


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