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うつ病の診察・診断ができるのは何科の病院?

今現在、ご自身がうつ病かしらと思っている方、うつ病までは行かなくてもうつ状態が続いている方、軽いうつ傾向にある方など、ちょっとご自分の「うつ」について心配で、医療機関を受診しようかと考えている方。

また、ご自身ではなく、周囲にそのような方がおられ、病院等への受診を勧めようかと検討している方。

あなたは、病院の何科を受診したらよいか、ご存知ですか?

何となく「精神科かしら・・・」と思うものの、

 

「そんな所を受診する必要があるのかしら?」

「そのような科を受診するまでではないかな?」

「ちょっと精神科と言うのは・・」

 

などと様々な思いを巡らせている方が、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

では、実際、うつ病を確実に診断できるのは、病院の何科なのでしょうか?
そのことについて、今回は触れてみたいと思います。

 

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「精神科、心療内科、神経内科」ってどう違うの? やっぱり精神科へ行くべき?

うつ病 症状 経過

結論から言ってしまえば、やはり「精神科」と標榜している病院へかかるのが一番です。

最近は、精神科と従来言っていた病院で、その診療科名を「メンタルヘルス科」などの表示に変えている場合もありますが。

まず、心療内科と神経内科というものは、本来は、うつ病を専門には扱っていないと思って下さい。

 

「神経内科」については、特に、そのように言いきれると思います。

神経内科とは、脳や脊髄、筋肉、神経などの病気を扱う診療科で、例えば、病名を挙げるとすれば、パーキンソン病、筋無力症、頭痛、脳卒中などを扱っています。

一部、精神科で扱うものとのダブりもあり、例えば、認知症などは、精神科でも神経内科でも扱いますが。

ですが、神経内科とは、基本的に、精神的な不調を扱う診療科とは全く異なるところと認識されていた方が無難だと思います。

 

次に、「心療内科」ですが、これは、非常に見分けが難しいのです。

この診療科名は、本来、内科の一部の科として位置づけられているものです。

そして、実際、街中で「心療内科」を標榜している病院やクリニックは、年々、増えていると思いますが、その正体を見分けるのには、ちょっとしたコツが必要です。

というのは、この「心療内科」は、2つのタイプに分けられるからです。

簡単に言ってしまえば、その診療に当たっている医師が、内科医であるか精神科医であるか?という違いで、2タイプに分けられるのです。

 

日本では、医学部を卒業し、医師国家試験を合格すれば、とりあえず、何科の医師にもなれる、何科の医師と名乗っても構わないのです。

ですが、新人医師は、まずは自分が専攻したい診療科の医局などに所属して(最近は、医局制度も崩壊しつつあったり、医局に所属しない医師もいるそうですが)、臨床場面で研修を重ね、医師としての経験を積み、さらに、その診療科内でもより細かな専門分野を極めたりするわけです。

ですから、「心療内科」という診療科名がちょっと曖昧なのですが、内科を専門としてきて、内科の疾患を治療する上で、精神的な不調にも対応しますよと言うレベルの心療内科もあります。

その一方、精神科を専門領域として精神科医としての経験を積み、精神科医であるのですが、まだまだ多い「精神科」という言葉に対するスティグマなどの対策のため、あるいは、精神科受診の敷居を低くするために、あえて、「心療内科」と標榜する場合とがあるのです。

 

ですから、ちょっと「心療内科」については、しっかりこの2タイプを見分ける必要があるのです。

見分け方のコツとしては、心療内科のみを標榜している病院では、病院の方に医師は内科医か精神科医かを確認するのが確実だと思います。

その他の街中のクリニックの見分け方としては、心療内科の他に、どんな科を標榜しているかです。

特に、個人経営のクリニックなどは一人の医師が診療にあたっている場合がほとんどと思われますので、標榜している診療科名が、すなわち、医師の専門分野を示していることになります。

具体的には、例えば、「内科、循環器内科、心療内科、アレルギー科、皮膚科」などのように、内科や精神科とは無関係な診療科名が並んでいる場合は、

 

内科医が診察をしている、内科的な疾患に「+α的」に軽い精神症状も扱っている

 

と言う程度の医療機関と捉えた方が良いでしょう。

 

それに対し、「心療内科、神経科、精神科」などのように、精神科や神経科(神経内科ではありません)という診療科名が併記されているところは、概ね、精神科医が診療に当たり、

 

精神的な不調をメインに扱っている医療機関

 

と捉えて、間違いないと思います。

 

以上のように、「心療内科」の場合は、慎重に見極めることが重要かと思います。

ですので、何しろ、「うつ病」を診断できるのは、精神科医のみですので、やはり受診するとすれば、精神科医のいる医療機関と言うことになるでしょう。

各医療機関が標榜する診療科名は、その医療機関ごとに違うと思いますので、「精神科」と言う名称にこだわるのではなく、精神科医が診察に当たっているかどうか、ということを基準に考えるべきと思います。

 

精神科医と言っても・・・

精神科以外の他の科においても、医師紹介として、様々な専門医としての資格を有していることを表記したり、所属学会などを紹介したりしていますね。

それを見て、「この医師は肝臓の専門だな」とか、「整形外科でもスポーツ医学が専門だな」とか判断すると思います。

精神科の医師にも、その専門分野によって、様々な認定医などの制度があります。

ですが、精神科で、一番、一般的なものは「精神保健指定医」という資格です。

一口に精神科医と言っても、この資格を有しているかということが、大きな1つの目安になるかと思います。

 

「そんな資格、関係ない!」

 

という立場の精神科医もおられるとは思いますが、患者の側から見て、客観的に医師をみる基準のひとつとして、その医師が精神疾患をオールマイティーに扱った経験があり、その経験もある程度の数の経験をしている。

そして、定期的にその資格の更新するための研修も受けている。

これらのことを考え合わせても、患者としては、最低限、精神保健指定医の資格を有した精神科医に診てもらうのが安心かと思います。

 

と言って、必ずしも、この資格を有している医師が優秀であるとか、有していない医師がダメ医師だとか、一概には言えるものではありませんが。

しかし、個人の精神科系のクリニックを開業する際には、最低限、精神保健指定医の資格を持っている医師に限定しては、というお考えをお持ちの精神科医もおられるようです。

これくらい、精神科では基本的な資格なのです。

関連記事:自分に合う精神科(メンタルクリニック)や心療内科の病院の探し方は?

 

私自身、精神科受診歴は長いですが、精神保健指定医を持たない精神科医の個人クリニックへ通った経験があります。

それぞれの医師にもよるとは思いますが、ある程度の年数を精神科医として経験しているのに、この指定医の資格を持っていないと言うのは、ある意味、特定の分野に精通している、重症例等をあまり扱ったことがない、あるいは、臨床経験が乏しいのかなとの印象を持ちました。

そして、この記事を読む読者に、障害年金などを受給する必要のあるような方がおられるかは分かりませんが、この資格を有していない医師は、このような診断書を書きなれていないということは事実であるように思います。

そのため、今は必要ないとしても、万が一、うつの治りがあまり良くなく、長期にわたる治療を余儀なくされ、障害年金受給などの話になった場合に診断書作成の段取りが悪いことが予想されます。

年金を既に受け、更新のための診断書であればまだしも、初申請の際に、指定医の資格がなく、このような診断書作成の経験が少ない医師に依頼することは、ある意味受給できるものも受給出来なくなる確率を高める可能性すらあり得ると思います。

このような場合に限らず、精神保健指定医の資格は精神科医としてのキャリアを素人の患者が見極める1つの目安とすることができると思います。

精神科医と名乗っている医師なら誰でも良いと言うのではなく、最低限、「精神保健指定医」の資格を有している医師に診てもらうのが良いのではないでしょうか?(大抵の精神科医は持っている資格ですが)。

ただし、まだ、医師になって間もない若い医師の場合は、この資格を有していない場合は多くあるかもしれません。

 

まとめ

以上のように、簡単に言えば、うつ病の診断が出来るのは、何科の医師といより、精神科医であると言うことです。

ですから、極端なことを言えば、経験豊富な精神科医で、なおかつ、精神保健指定医の資格を有しているのであれば、例え精神科でなくても、心療内科を標榜している医療機関の医師でも良いと思うのです。

うつ病の診断はかなり難しいものと言われています。

特に、最近のように、非定型うつ病などが登場するようになってからは。

 

ですから、本当にうつ病の診断を確実に出来るのは、ある程度の経験を積んだ精神科医以外にはいないと言えるでしょうか。

餅屋は餅屋ということでしょう。

とは言え、そのようなベテラン精神科医が、うつ病と診断し、うつ病の治療をしているのに、なかなか良くならない。

そうしたら、かなりの年数を経てから、躁状態が見られ、うつ病ではなく、双極性障害(躁うつ病)であることが分かり、そちらの治療薬に変更したら、劇的に回復が見られたなどと言う例もあるようです。

そのくらい、ベテランの医師であっても、うつ病を短期間で確実に診断するのは難しいようなのです。

抗うつ薬がすぐ効いて、短期間で改善に向かえば話は別ですが。

でも、うつ病と診断していたものが、実は、双極性障害であったというようなことが分かるのも、ある程度の経験を積んだ精神科の医師に、継続的に診ていただいた結果、診断がつくことなのです。

ですから、まずは、何より、「精神科」というところを色眼鏡をかけずに見て、自分がうつ、または、うつ病かもと思われるのであれば、遠回りせず、確実に精神科医がいる「精神科」を受診することをおススメします。

精神科は、内科等と何ら変わらないところですよ。

うつ病は、早期発見・早期治療と言われます。

疑わしいと思う時は、ちょっと勇気を出して、精神科医を訪ねてみて下さい。

きっと、力を貸して下さると思いますので。


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