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本当に「うつ病」?「甘え」や「わがまま」じゃないの?

「うつ病=甘え」と考える人が社会にはまだまだ多いと思います。

しかし、うつ病でない人が甘えでは?と疑問を呈するのではなく、うつ病と診断されている当事者が

 

「自分は単なる甘えでは?」

 

と悩むケースについて取り上げ、実際、そう言うケースはどう考えたらよいのかについて、個人的な意見を書いてみたいと思います。

ここ最近、世の中に、非定型うつ病(新型うつ病)などの患者さんが若い方の間で増えてきていることもあり、ますます、「うつ病は単なる甘えじゃないの?」という声を聞く機会も増えているような気がします。

確かに、新型うつ病の方に限らず、定型うつ病の方でも、軽症の方などは、甘えでは?と見られてしまうこともあるようですね。

そのような誤解のために、辛い思いをされている当事者の方も多いことと思います。

そこで今回は、「うつ病」と既に診断されている方で、精神科医の正式な診断をされているにも関わらず、「私って本当にうつ病なのかしら? やっぱり甘えや単なるワガママなんじゃない?」なんて思って、なかなか休養や治療に専念できない方について、考えてみたいと思います。

 

こうやってネットもやろうとすれば出来る、それなのに「うつ病」なの?

医師の誤診じゃないの?

このくらいの気持ちになることって、多くの人にもあるんじゃない?

 

などと、いつまでたっても自分が「うつ病」であることを信じられない、受け入れられない方、意外と多くおられるようなそんな気がします。

そこで、ここにおいて、「うつ病」か単なる「甘えやワガママ」かを見分ける方法をお示し出来れば良いのですが、それは、残念ながら、私にはとても難しいことで出来ません。

しかし、本当にうつ病であるのに、自分の甘えやワガママではないか?と思い、苦しみ悩まれている「うつ病」当事者の方が、少しでも自分の状況やどうしてそのような思いに至ってしまうのかということについて、頭の中の整理するためのお手伝いが少しでも出来たらと思います。

そして、結果的に、うつ病の治療や休養に専念でき、少しでも回復へと向かっていただければと思います。

 

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「甘え」であるのにうつ病と診断されることはあるの?

 

考えるシカ

 

私の個人的な意見としては、このような人は今の世の中、少なからずおられるというのが率直な思いです。

人間の基本的な欲求として、ラクなものを求め、辛いことからは逃れたいということは、当然であると思うからです。

敢えて、自分から辛い思い、苦しい思いをしたいと思う人はいないと思いませんか?

ですから、ラクな方法を知ってしまい、そして、それが世の中で通用すると思えば、そのような生き方を選ぶ方もおられるのではと思います。

このような方々は、本当の「うつ病」ではないのですから、イヤな場面では、うつ病だからと病気を理由に逃げ、自分を受け入れてくれる場、人目がない場などでは思う存分楽しんでいたり、安らいだ気分でおられるのではと推察します。

このような少数の方々がおられるために、本当の「うつ病」で苦しむ方を知らない世の中の人の間で、

 

「うつ病」=「甘え」

 

という見方が、いつまでたっても消えないのではないでしょうか。

本当の「うつ病」の方は、世の中の表立った所へ出ることさえ少ない、出来ないと思います。

そういった意味でも、その本当のうつ病の方の存在は、なかなか認知されにくいため、うつ病に対する誤解を助長させたり、誤解が解けないという結果につながっているようにも思います。

だからと言って、本当に今現在、「うつ病」の苦しみのど真ん中にいる人に対して、社会の正しいうつ病の理解のために、その姿を見せて下さいと言う訳にもいきません。
本当に苦しんでいる方は、社会からは見えない隠れた所にいて、1人もがき苦しんでいるというのが実状だと思うのです。

 

甘えでは?ワガママでは?と悩み苦しむのは、本当のうつ病であるからでは?

うつ病 女性 症状 恋人

と言っても、実際、熟練した精神科医の丁寧な診察や様々な検査等に基づいた結果、「うつ病」と診断されているのに、それでも、自分は病気ではなく、甘えやワガママなのでは?という思いが拭えず、自分は詐病ではないかとまで考える方もおられるのではと思います。

実は、私自身にも、そのような思いがあります。

きっと、そのように思われる方は、そのような思いが頭から離れられず、本当に苦しい思いをされていると思います。

でも、その「苦しまれている」ということが、「うつ病」であるという何よりの証拠なのではないでしょうか?

 

甘えでうつ病になっている方は、おそらく、「苦しみ悩む」と言うことはないと思います。

うつ病と言いながら、様々な場で、楽しみ、喜びを感じて生きておられると思います。

本当のうつ病の場合、少しでも回復してくれば、喜びを感じたり心が動くこともあるかとは思いますが、うつの底にいる時には、何に対しても、楽しさや喜びも感じられません。

表面的に、嬉しいですとか言うことは出来るかも知れませんが、その言葉通りに気持ちが伴っているかと言えば、そのような気持ちは全然ないというのが実際のところだと思います。

常に、全てのことを悪い方にしか考えられず、悩み苦しみ続けているのです。

 

このような状態にあっても、世の中の本当のうつ病を知らない方は、

 

性格からくるものだろう

自分で努力しないからでは?

 

などと言うのかもしれません。

しかし、努力しようと思っても出来ないのが実状なのです。

確かに、うつ病になりやすい性格と言うものもあり、そのような傾向が影響している部分も多少はあるのかもしれませんが、単に性格によるものだけではないと思います。

実際に、脳の画像検査や血流検査、今現在の日本国内では、うつ診断の最先端と言われる光トポグラフィー検査などによっても、うつ病という結果が出ているにもかかわらず、病気であることを信じられず、甘えやワガママではと考えて、悩み苦しんでしまう方がいます。

 

これは、

「うつ病」によって、正常な思考ができなくなっていることの現れでは?

と思います。

私が言えるのは、「自分(自分の行為)が甘えやワガママでは?」と思う人は、健康な人も含め、いくらでもいるでしょう。

しかし、そのことに「悩み苦しんでいる人」はそうそうはいないと思うのです。

ですから、その甘えではと言うことに「悩み苦しんでる」ということ自体が、きっと、本物のうつ病であるという何よりの証拠なのです。

 

このようなジレンマに陥るのには、現在の精神医療にも問題があるのでは?

うつ病 疑問

 

とは言え、なぜ、ここまで、自分を甘えなどではないかと追い込んでしまうのかと言えば、その責任の一端は、現在の精神医療にも問題があるのでは?と思うのです。

 

1)精神医療の曖昧さ

精神疾患の診断は、他科の疾患のように、血液検査のデータのように、ハッキリとした数値化されたもので、病気であることを証明することがほぼ出来ませんよね。

患者は、医師の言葉、医師の技量、医師の主観を信じるしかない。

それが現状ではないでしょうか。

医師とのしっかりとした信頼関係が出来ていたとしても、今現在の精神医療の曖昧さゆえに、経験豊富な熟練した医師の診断や意見であっても、

 

本当にそうだろうか?

 

と疑問を抱いてしまうことも多々生じるのも事実です。

ですから、もっと客観的に患者を納得させられるようなレベルにまで、精神医学が早くレベルアップしてもらいたいものだと、切に願います。

 

2)あまりに安易に「うつ病」との診断をし過ぎ。診断できない・分からないとの答えで十分では?

また、「うつ病」の正しい知識を世の中に周知させようと、「うつ病は心の風邪」などの言葉を用いて、「うつ病」を安易に広めすぎたのではないでしょうか。
早期発見・早期治療と言う意味では、効果があったかもしれません。

しかし、うつ病は単なる風邪に例えるほど軽い病気とは思えません。

そして、ICDやDSMなどの診断基準や、うつの自己チェックリストの濫用ぎみな使われ方によって、健康な人まで

 

自分は「うつ」だ

 

と簡単に口にするようになってしまっている。

本当に熟練した精神科医でも、「うつ病」の診断を下すのは難しいとも耳にします。

それ程、重症とは見えない方が、1、2回の短時間の診察のみで、「うつ病」と診断されたとの話も耳にします。

診断が難しいはずなのに、簡単に診断を下す医師もいる。

この辺りにも問題があるように感じます。

 

患者の立場として、早く何の病気であるのかを知りたいという気持ちは、とても良く理解できます。

しかし、精神疾患とは、それほど簡単に診断を下せるものではない、未だ分からない部分が多い分野であることを、もっと、患者に説明すべきではないかと思います。

決して、医師が「分からない」ということは、医師の対面が保てないことでも何でもないと思います。

特に、精神医学の分野においては、よく分かっていないことを明らかになっていることかのように、説明する医師の方が、逆に、不信感を抱かれるのではと思います。

 

分からないものは分からない

まだ未解明な部分です。

 

という説明で良いのではないでしょうか?

その方が、患者としても、分からないまだまだ未知の部分の多い分野なのだと言うことが、理解できるのではないでしょうか?

 

私は、ある時、自分のある症状について、どうしてそうなるのかと、若い医師になぜだなぜだと問い詰められたことがありますが、答えられませんでした。

その時、とても苦しかったのを覚えています。

後日、その若い医師の上司にあたる医師から、

 

この精神医学には分からないことがたくさんあるのですよ。

だから、「あなたにも『分からない』という答えがあって良いのですよ」

 

と言われました。

とても、救われた思いがしました。

このように、分からないものを分かっているかのように何とか説明をつけるより、分からないものは分からないと伝えた方が、よっぽど、その真意が伝わる気がするのです。

ですから、医師も安易に「うつ病」という確定診断をしてしまうのではなく、今の段階では分からない、もう少し時間が経過すればもう少しは分かるかもしれないなど、今の精神医学の限界を率直に伝えたらと思うのです。

また、単に「分からない」と言うのでは、何か隠し事をしていて「分からない」と答えているようにも受け取られかねないので、どういう意味で分からないのか、診断しきれないのかをきちんと説明してほしいものです。

患者が診断名を早く知りたがったから等の理由で、確定的な診断がついていないのに、むやみに「うつ病」と告げ、「うつ病」患者を増やさないでほしいと思います。

 

まとめ

以上のように、「これってうつ病? やっぱり甘えやワガママ?」というタイトルで、敢えて、このような考えに至ってしまう本当の「うつ病」の患者側の立場からの考えを書いてみました。

本当にきちんとした手順を踏んだうえで診断されている「うつ病」の方が、ご自身を甘えやワガママではと思うのは、「うつ病」という病気の結果であると思います。

うつ病が思うように、なかなか良くならないことも無関係ではないと思うのですが。

 

本当に甘えやワガママであれば、その思いに、「悩み苦しむこと」はないでしょう。

甘えなどで逃げているのであれば、ラクになるはずであって、苦しむことはないはずです。

ですから、そのような方は、ネガティブな思考の悪循環にはまっているとの自覚をして、病気を受け入れてみましょう、難しいことかもしれませんが。

そして、そういう思考から離れるのは難しいかもしれませんが、そのような考えに至ってしまった時には、これも病気の症状のひとつというくらいに捉えて、思考の悪循環を絶つように心掛けてみましょう。

世の中には、色々な意見の人がいます。

おそらくこれからも、

 

「うつ病は甘えだ!」

 

と言う考えを持つ人はいなくならないと思います。

ですが、現実に本物の「うつ病」で苦しまれている方は、そのような意見が耳に入ってきて不快な気持ちになったり、自分もやっぱり甘えなのではなどと考え巡らすのではなく、世間の人は現実を知らないのだなくらいに流してしましましょう。

そして、自分が少しでも良くなるよう、治療や休養に専念し、回復することを目標にやっていきましょう。
時間がかかっても、必ず、治る病気であることを信じて。


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