うつの原因はセロトニンの不足?原料はトリプトファン?合成方法は?
最近では「うつ」というものがかなり身近なものになってきました。
それはそうですよね。
こんなストレスまみれの世の中では
「うつ」になるな!
という方が難しいです。
「うつ」とまでいかなくても精神的に参ってしまうことは誰でも経験することなのではないでしょうか?
うつ病は脳内物質であるセロトニンの不足ということが医学的にも言われています。
もしかしたら、今あなたの頭の中ではセロトニンが少なくなっているのかもしれませんね。
そこで今回は、セロトニンとトリプトファンの関係について紹介します。
「セロトニン」を含む食べ物を摂ると、うつに効果あるの?
まず、初めにお伝えすることは、ちょっと期待を裏切るようですが、”うつ”を改善するための「セロトニン」を多く含む食べ物は「ありません」ということです。
『え、食べ物で「うつの改善・克服」はできないの?』と思われる方も多いと思います。
そうではないのです。
直接的に、「セロトニン」を含む食べ物は存在しないということなのです。
と言うのは、「セロトニン」とは必須アミノ酸の1つで、人間の体に欠かせないアミノ酸なのですが、体内で合成されて作られるアミノ酸なのです。
だから、「セロトニン」を体内で合成させる食材や栄養素を摂ることは可能なのですが、直接的に「セロトニン」を含む食べ物を摂取するということはできない、有り得ないことなのです。
少しややこしいですが、お分かりいただけましたか?
ということは、体内で「セロトニン」を合成するための原料となる食べ物を摂取すれば良い訳です。
そのセロトニンの元になる食べ物(栄養素)とは、「トリプトファン」を多く含むものです。
それは、タンパク質を含むものに多く、
肉類
魚類
豆類
種子
ナッツ
豆乳や乳製品
などに含まれています。
ここで、トリプトファンの摂取量とうつ病度合を示すグラフをご覧ください。
トリプトファンの摂取量が2倍になるだけでうつ病指数が約半分になることが分かります。
ちなみに、うつ病指数というのはうつの度合いのようなものだと考えてもらって結構です。
詳しくは引用元のサイトをご覧ください。
※画像をクリックすると拡大されます。
このグラフからも明らかなように、トリプトファンの摂取がうつ病の程度に関係していることがお分かりいただけるかと思います。
では、具体的に、トリプトファンが多く含まれている食べ物としては、
牛乳・チーズ・ヨーグルト
豆腐・納豆・しょうゆ・味噌
カツオ・マグロ
アーモンド・ピーナッツ
バナナ
小麦胚芽
卵
などが挙げられます。
参考サイト:トリプトファンが多く含まれる食品まとめ
しかし、これらのトリプトファンを含む食材だけ摂れば良いと言う単純なことではないのです。
セロトニンの合成方法は?
セロトニンの合成には、トリプトファン以外の栄養素も必要なのです。
セロトニンの合成やこのセロトニンが抗うつ効果を発揮するためには、その他に、
ブドウ糖
コレステロール
ビタミンB群(B1,B2,B6,B12、葉酸、ナイアシンなど)
マグネシウム
鉄分
などの摂取も必要なのです。
つまり、セロトニンを合成する様々な栄養素をバランスよく摂る必要があると言うことですね。
まとめ
あなたはトリプトファンを含む食品や、その合成に必要な栄養素を摂取していますか?
もし摂取していなくて、精神的に辛いのであれば意識して食べてみると案外うつな気分が解消するかもしれませんよ。
世間では気軽に
「うつ病かも・・・」
とおっしゃる方も多くなってきていると思います。
もし、現在あなたがそのような状況なのであれば、意識してトリプトファンを多く含む食品を摂取してみてはいかがでしょうか?
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