スポンサーリンク

「うつ病」と「憂鬱な気分」の違いとは?

「うつ病」

「憂鬱な気分」

これらの2つの言葉は似ているようですが、両者には、どんな違いがあるのでしょうか。

この記事では、「うつ病」と「憂鬱な気分」の違いについて紹介します。

 

うつ病と憂鬱な気分の違いとは?

pawahara_man

「憂鬱」とは心が晴れないこと、気分がふさがってこもりがちなことを意味し、「憂」は心配や悩み、「鬱」は茂る、群がる、盛んなことを意味します。

心配や悩みが茂って、群がる状態ですから、憂鬱とは気持ちの問題とはいえ相当にストレスがかかっている状況を表しています。

ですが、憂鬱な気分が束になって襲ってくるのがうつ病かと言うとそうではありません。

アメリカ精神医学会が定めたうつ病に関する診断のガイドラインでは、

  • 抑うつ気分
  • 興味・関心の喪失
  • 食欲の変化・体重減少
  • 睡眠障害
  • 無気力・活動の低下
  • 疲労・倦怠感
  • 無価値感・罪悪感
  • 思考力・集中力の低下
  • 自殺念慮の気分

などの状態をあげ、そのうち抑うつ気分、興味関心の喪失を含んで5つ以上該当し、これが2週間以上継続すると、うつ病の恐れがあると診断されます。

また、うつ病のガイドラインは、気分だけでなく、具体的な身体の変化や生活上の支障を要件としており、その状態が継続していれば、うつ病と診断します。

誰でも嫌なことに出会えば沈んだ気持ちになりますが、気持ちだけでは病気とはならず、やはり「うつ病」と「憂鬱な気分」の間には、大きな差があるのです。

 

外国にも憂鬱を表す言葉があり、欧米では「ブルー」と言います。

ブルーという単語は、色を表すほかに、青ざめた、陰気な、憂うつな、思わしくないという意味が含まれています。

なぜ「ブルー」という本来、色を表す言葉が憂鬱な気分を表現するようになったのか、諸説ありますが、病気で顔色が良くない、生気のない状態を、顔が青白いといったり、ひどいショックを受けたときに、血の気が引き青くなるなど、身体の状態が由来しているという説が有力なようです。

日本でも、やはり落ち込んだ状態やショックな状態を四文字熟語で「青色吐息」や「顔面蒼白」など、青色でいい表わしますから、うなづけますね。

 

sponsored link

 

また、音楽のブルースはブルーが派生したという説があります。

奴隷制度が廃止され、開放された黒人が、白人の家から追い出され、自分の力で生きていかなければならないわけですが、生活も奴隷時代より苦しいもので、また奴隷制度はなくなっても人として扱ってもらえず差別にさらされ続けました。

そんな黒人の悲しみ、鬱うつとした、ブルーな気持ちを音楽にしたのが、ブルースの成り立ちとされています。

 

現代でも、うつ病の治療に「音楽療法」を取り入れている病院がありますが、歌うことは、感情を解放して憂鬱な気分を吹き飛ばす効果があるそうです。

また歌うことは、笑うことと同じで、免疫力を高める効果もあるとされていますから、憂鬱な気分を歌に変えるというのは道理にかなったことなのです。

 

まとめ

以上、うつ病と憂鬱な気分は、身体的な症状等の有無などにより区分けしていますが、憂鬱な気分はうつ病の入口ですから、軽くみてはいけません。

上司に叱責されて落ち込んでも、時間の経過により、嫌な記憶が薄らいでいけばよいのですが、それだけを考えてしまう人は、自分は仕事ができない、これからも駄目だろう、会社には不要な人間なんだと、現実を超えて、悪い方へどんどん深みにはまってしまいます。

 

無意識のうちに頭の中に浮かんでくる考え方を、認知療法では「自動思考」と呼んでいますが、このように悪い方ばかりに考える人は、考え方に癖があるのです。

「癖だからどうしようもない」

と言わず、ひとつ試してみて下さい。

自分自身を心配性な友人として、アドバイスをしてあげると想定してみて下さい。

一歩引いて考えると、それが考え過ぎだったり、過剰な反応で、自分が取り越し苦労をしていることが見えてくることでしょう。

現実に見合わない心配を続けて、心を疲弊させないよう、状況を客観視できるような癖を身につけておくと少しは楽になると思いますよ。


スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ