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うつ病の方と接し方 使ってもいい言葉は?

うつ病と言う病気が世の中に知れ渡るようになり、だいぶ身近な病気にもなってきました。
そして、うつ病患者さんに

「頑張れ!」

などと言う激励の言葉は禁句であるという話もかなり周知されてきているかと思います。

参考記事:これは禁句!?うつ病の人への接し方は?

 

しかし、この「頑張れ!」が何故禁句なのかと言う背景まではあまり理解されていないように思います。
ですから、

 

「これは禁句なのかしら?」

「この言葉は?」

「あの言葉は?」

 

などと言葉ごとに戸惑うのです。

まず、今回の本題、「うつ病の方と接する際に使っても良い言葉は?」と言うことに触れる前に、禁句の3要素と言われるものについて整理し、その後に、本題へと進みたいと思います。

 

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禁句の3要素

皆さんは、うつ病の方に接する際に「使っていけない言葉=禁句」として、どのようなものが思い浮かびますか?

 

1.「叱咤激励する言葉」

真っ先に浮かぶのは、先ほど示した「頑張って!」でしょう。

でも、何故この言葉は禁句とされているのでしょうか?

それは、うつ病の方の心理状況と病気の本質をよく考えてみることで分かってきます。

うつ病が起こる原因は、脳内の神経伝達物質の減少によるものと言う説が、現在、最も有力だとされています。

ですから、気の持ちよう等でどうにかなるものではなく、脳の病気なのです。

そのため、自身が

 

頑張らないと!

 

と思っても、頑張れない状況なのです。

このような状況にあるのに、「頑張れ!」などと叱咤激励するのは、自分でどうしようもなくなっている状況に、更に、追い打ちをかけるような結果になってしまうのです。

ですから、「頑張れ!」に限らずその他の叱咤激励する言葉、

 

「やればできる!」

「もう少しの辛抱だ!」

 

などと多々ある叱咤激励することに当たる言葉は厳禁なのです。

 

2.「否定的な感情を込めた言葉」

例えば、

 

「ダメじゃないの!」

「そんなことも出来ないの…?」

 

など、発言者の負の感情とでも言いましょうか、患者さんを否定するようなマイナスな感情を込めた言葉も禁句なのです。

うつ病の方は自分を責める(自責)傾向がとても強くなっています。

そして、自信を失っているのです。

ですから、それらの状態に更に拍車をかけるような、患者さんを否定するような感情を込めた言葉を使うことは厳禁なのです。

 

3.「うつ病を軽視するような言葉」

この言葉としては、例えば、

 

「その気になればすぐ良くなるわよ!」

「大した病気じゃないじゃない!」

 

などの言葉です。

これらの言葉は、うつ病に対する正しい知識を持たないが故に発せられた言葉です。

先にも記しましたが、単なる気持ちの問題ではなく、脳の病気なのです。

ですから、患者さんご本人の努力や気合でどうにかなるものではないのです。

上に示した言葉は、この辺りを誤解したうつ病に対する無理解から生じるものであって、うつ病を、また、うつ病患者さんを軽視した言葉にあたるのです。

このような言葉は、思考がネガティブになっている患者さんの思考を更に、後押しするものとなるだけです。

うつ病の方に接する方は、上記の禁句の3要素をしっかりと頭に入れ、個々の言葉が禁句になるのかどうかなどという個々の言葉を吟味するというよりは、発言する言葉に含まれるニュアンス等から考えて、禁句の3要素が含まれていないかよく吟味した上で、うつ病患者さんに接することが大切になります。

 

本題の「使っても良い言葉は?」

うつ病 症状 接し方

では、いよいよ、本題の

 

「使っても良い言葉」

 

にはどのようなものがあるのでしょうか?

まず初めに、押さえなければならない点は、

 

上に示した3要素を含まない言葉である

 

ということです。

そして、なかなか慣れるまでは大変ですが、「頑張れ!」と言う意味のことを言いたいとしても、この言葉をダイレクトに発するのではなく、この意味を含みながらも、まず、患者さんは「うつ病」という大変な病気と闘っているのだ言うことに対する努力を認め、評価する姿勢を示す。

更に、言われたことでネガティブにならないよう、しかも、独りで頑張らせるのではなく、一緒にゆっくり少しずつ進めていくという孤独感を感じさせないものであること。

そして、ポジティブ思考につながるような応援や支え、不安にならず安心につながるような言葉をかけることです。

「頑張れ!」に代わる言葉としては、例えば、

 

「みんなで一緒に少しずつ、やっていきましょう」

 

などが考えられるでしょうか。

つまり、使って良い言葉は何かというよりは、禁句3要素を含まないニュアンスを持つ言葉がけを心掛けると言うことになるでしょうか。

「この言葉は使っていいのかしら?」と言葉のひとつひとつにこだわるのではなく、自分が発言しようとしている言葉に、禁句3要素が含まれていないか、発言のニュアンスに、禁句になるようなことは含まれていないかなどを発言する前に吟味してから、患者さんに話しかけることです。

 

まとめ

まず、うつ病の方に接する際に使って良い言葉とは、「〇〇です」などという回答はありません。

ですから、使ってはならないとされている

 

禁句の3要素が含まれないこと

発言者の言葉に含まれるニュアンスに、そのような要素がないか

 

これらが重要となるのです。

具体的な言葉は挙げませんが、患者さんの病的な特性をより深めることのないよう、ポジティブ思考につながるもの、患者さんの闘病を軽視せず、病気と闘っていることの努力とそのことへの評価を含むような言葉を選ぶことが大切なのです。

こういった言葉がけは、誰しも初めからは出来るものではありません。

また、気を付けていても、患者さんによっては、この間使った時は良い言葉がけとして受け止めてくれたのに、今日は、ネガティブ思考に拍車をかけしまったなどということもあるでしょう。

うつ病の方に接する際の言葉がけは非常に難しものです。

しかし、一番肝心なのは、どれだけ患者さんの立場に立ち、患者さんの気持ちを汲み取って、選んだ言葉による言葉がけをしたかと言うこと。

本当に患者さんのことを思っての発言であれば、その真意は、伝わるものであるはずです。

何より、患者の気持ちや立場を第一に考える。

これが一番大切なことだと思われます。


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