スポンサーリンク

上司は職場でどうする?うつ病の人への接し方

公益財団法人日本生産性本部メンタル・ヘルス研究所の調査によると、うつ病を含む精神疾患のため1カ月以上休職している人がいる職場は、2008年で70%あると言う結果が出ています。

このように、どの職場であってもうつ病患者さんが増えてきている状況にあると言うのが実状です。

このような状況になってくると、従業員がうつ病になった場合、そして、また、休職になった場合など、その責任の一端は、当然のことながら、管理職にある上司に向けられます。

そこで、「上司は職場でどうする?うつ病の人への接し方」と題して、職場でも増え続けているうつ病の患者さんの対応について、考えてみたいと思います。

 

sponsored link

 

メンタルヘルス管理も含めた企業の役割

メンタル面での健康を害した場合も含め、従業員の健康管理をする役割を担っているのは企業の側です。

過重労働のために、うつ病になった場合などは、当然その責任は、企業に求められます。

ですから、日頃から、従業員の健康を管理し、健康を維持出来るような対策を立てるのも、企業の役目です。

また、健康を害した人が出てしまった場合に、その休職している期間の賃金の保障も、企業が担うことになります。

 

このように、健康面の管理の中でも、最近はメンタルヘルス、殊に、「うつ病」を理由に休職などをする従業員が増えており、企業の側も頭を抱えています。

そこで、ここでは、大きく企業や会社を相手と考えるのではなく、自分の職場の上司に的を絞って、メンタルヘルスの問題は、どのように考えるべきなのか、特に、「うつ病」の従業員への上司としての接し方に関して考えてみたいと思います。

まず、企業内で部下を持つ立場にある人はすべて、部下のメンタルヘルスについて、常に気を配る必要があります。

過重労働になっていないか、パワハラはないか、ストレスを与えるような業務をさせていないかなどです。

そして、今回問題となる「うつ病」に対しては、まずは、率先して、正しい知識の習得に努めることが必要です。

さらに、そのうつ病についての知識を、部下である従業員たちにも、十分理解できるように周知を図り、上司も部下も共に、メンタルヘルスへの関心度を高めて、職場から、職場が原因となる「うつ

病」患者を出さないような努力をする責任が上司にはあります。

 

職場に未治療者がいる場合の上司の対応

まず、上司が正しい「うつ病」の知識を持っていれば、確定診断は出来ないですが、うつ病とまではいかなくても、

 

うつ状態あるいは抑うつ的である

 

などの症状は、普段、共に職場で仕事をしていれば、自然と気が付くはずです。

上司が気付かないとしても、同僚は、

 

「何か変だぞ」

 

と言う感じを持つなど、従業員のうつ病の気配は周囲が感じるはずです。

そして、その従業員が、メンタル面も含めた体調不良があるようならば、本人が受診を拒む場合もあるかもしれませんが、医療機関を受診するよう勧めるのが、上司の役目です。

受診した結果を聞き、「うつ病」であることが明らかになった場合は、それ相応の対応をとらなければなりません。

また、単に診断名を聞くだけでなく、どの程度の「うつ」と診断され、どのように対処したら良いと言われたのかを確認することです。

 

その後、上司はその従業員の対応を決める訳ですが、基本的には、受診した医療機関の医師の指示に従うのが良いでしょう。

ですから、休職になる場合もあるかと思いますし、勤務時間の制限が付くだけの場合があるなど、様々な対応がとられることになります。

このように、未治療のうつの方がいる場合は、医療機関への受診へつなげる役割が上司には課せられるのです。

そのためには、初めに言ったように、正しい「うつ病」に関する知識を持っておかなければなりません。

 

治療中のうつ病の方がいる場合は

次に、上司が気付く前から体調を崩しており、既に、治療を開始している「うつ病」の方に対しては、どの程度の「うつ」であって、医師からの仕事に対する指示はどんなことなのかを聞き取る必要があります。

その方から聞いた話を元に、職場で、何らかの対応が必要なのかを検討することが上司の仕事となります。

 

うつ病の種類の把握

ここまでは、単に「うつ病」と言う言葉を使い、一般的に言われている「うつ病」である「定型うつ病」のことを指して話を進めてきました。

しかし、うつ病には様々なタイプのものがあり、最近は、若い人たちの間では、「非定型うつ病」と言うタイプのうつ病が流行っています。

この定型うつ病と非定型うつ病とでは、周囲の対応の仕方がかなり異なってきますので、上司は、「うつ病」と診断された方のうつが、どのようなタイプのうつ病であるかまで、把握することが重要になってきます。

 

職場にいるうつ病の方との接し方について

そして、いよいよ、本題の職場内でのうつ病患者さんとの接し方についてです。

接し方の基本的なポイントは、職場にいるうつ病の患者さんに限定したものは特になく、一般のうつ病の患者さんへの接し方と同様の気配りで十分であると思われます。

ですから、職場にいるうつ病を持ちながら勤務を続けている方への接し方への注意ですと、
禁句の3要素を含むような言葉がけは慎む。

職場環境を良くするなど、ストレスが多くなり過ぎないように配慮する。

もし、話を聴くときは、聞き役に徹して、上司としてのアドバイスや批判等は絶対にしない。

職場や仕事内容などに発病の原因と考えられるストレスがある場合は、その除去に努める。

 

などが、上司がうつ病の従業員と接する際にすべきことでしょう。

参考記事:これは禁句!?職場でのうつ病の人への接し方

参考記事:うつ病の症状がある人への基本的な接し方は?

 

また、他の従業員に、その方がうつ病に罹ってることをオープンにするかどうかについては、ご本人と上司とでよく話し合った上で、決めたらよいと思います。

うつ病には十分な休養が必要なのですが、医師の診断が休職にまで至らなかった場合は、うつを抱えつつ職場で仕事を続けることになります。

そのような場合は、上司は、出来る限り、これまで以上の気配り、目配りをすることが必要になってきます。

その人のストレスになっているものが職場内にないかなどを改めてチェックするなど、回復へと向かうようサポートする役目を担わなければなりません。

そして、何よりも辛いことの1つには、病気に対する偏見や誤った情報によって誤解をされると言うことが挙げられます。

 

「うつ病になるのは気持ちが弱いからだ!」

「気の持ちようで何とでも出来るだろう!」

「誰でも苦しく辛い状況にあるのを我慢しているんだぞ!」

 

などの病気についての無理解からくる精神論的な言葉の襲来などは、うつ病を悪化に向かわせる以外の何者でもありません。

これらの発言がなされないよう啓蒙活動を行うことも上司の仕事となります。

 

まとめ

上記のような事態は、普段から、メンタルヘルスケアを行う習慣をつけることで、また、常日頃から、メンタルヘルスの啓もう活動を積極的に行うことで防げる面もあるのです。

職場の上司は、家族や友人ではありませんので、これらの人達と同様のこと、及び、それ以上のことをすることは出来ませんが、社会人の場合は、職場で過ごす時間が一番長いのですから、そこからストレスを受けた可能性は大きいわけです。

つまり、責任の一端は、上司にもあると言うことを自覚し、既に罹患してしまった方への対応はもちろんのこと、まだ、発症していないがその危険性をはらんでいる方、そして、今は全く健康に見える方まで、全社員に対するメンタルヘルス面の管理を日頃から行うことを、通常業務の1つとしてとらえていただきたいと思います。


スポンサーリンク

コメントを残す

CAPTCHA


サブコンテンツ

このページの先頭へ