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抑うつ神経症とうつ病の違いは?

「毎日気分が落ち込んでいる…」

「薬を飲んでも一向に気分が晴れない…」

こんな症状が見られるとしたら、それはもしかしたら「抑うつ神経症」米国では“気分変調症”)かもしれません。

うつ病と似たような症状が多い「抑うつ神経症」

通常のうつ病と混同しがちですが、実はある違いがあります。

ここでは、「抑うつ神経症」と「うつ病」との違いについて紹介しながら、「抑うつ神経症」の原因、治療法などについてまとめていきたいと思います。

 

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「うつ病」との違いと「抑うつ神経症」の症状

「抑うつ神経症」は一般的なうつ病と比べて、以下のような特徴があります。

  • うつ病よりも症状が比較的軽度である。
  • 朝、夜関係なく常に落ち込んでいる。
  • 2年以上慢性的に気分の落ち込みが見られる
  • 楽しいことがあると、気分が回復する「気分反応性」が見られる
  • どちらかというと、他責にする傾向がある

「抑うつ神経症」と「うつ病」の違いは上記のようなものなのですが、実際のところ医師も明確に診断するのは難しいようです。
最初にうつ病と診断され、軽度の「抑うつ症状」が継続して見られることから「抑うつ神経症」と診断されるケースも割とあるようです。

ちなみに、診断基準としては、アメリカのDSM-IV-TRWHOのICD-10というものがあります。

ここでは、アメリカのDSM-IV-TRについての診断基準をご紹介します。

 

DSM-IV-TR

次のA~Cのうち、基本症状であるAを必ず満たしたうえで、抑うつ状態の期間において、Bのうち少なくとも2つの症状と併せて、合計3つ以上の症状に該当し、かつCを満たす場合に「気分変調性障害」と診断されます。

A. 抑うつ気分が、ほとんど1日中存在する。期間を通して、抑うつ気分を感じない日よりも感じる日の方が多い。患者自身が抑うつ気分を自覚症状として感じ、または他者の観察による抑うつ気分が示され、それが成人では少なくとも2年間続いている。幼少・少年・青年期では、少なくとも1年間はあり、青年期までの症状においてはイライラ感のこともある。

B. 抑うつの間、以下の症状のうち2つ、またはそれ以上が存在する。
(ア) 食欲減退、または過食
(イ) 不眠、または過眠
(ウ) 気力の低下、または疲労
(エ) 自尊心の低下
(オ) 集中力の低下、または決断困難
(カ) 絶望感

C. この障害の2年間の期間中(小児や青年については1年間)において、1度に2カ月を超える期間、基準AおよびBの症状が消えたことがない。

D. この障害の最初の2年間は(小児や青年については1年間)、大うつ病エピソードが存在したことがない。すなわち、この障害は慢性大うつ病性障害または大うつ病性障害、部分寛解ではうまく説明されない。ただし、気分変調性障害が発現する前に完全寛解しているならば(2カ月間、著明な兆候や症状がない)、以前に大うつ病エピソードがあってもよい。さらに気分変調性障害の最初の2年間(小児や青年については1年間)の後、大うつ病性障害のエピソードが重複していることもあり、この場合、大うつ病エピソードの基準を満たしていれば、両方の診断が与えられる。

E. 躁病エピソード、混合性エピソード、あるいは軽躁病エピソードがあったことはなく、また気分循環性障害の基準を満たしたこともない。

F. 障害は、統合失調症や妄想性障害のような慢性の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではない。

G. 症状は、乱用薬物や投薬などの物質の直接的な生理学的作用や、一般身体疾患(例えば、甲状腺機能低下症など)によるものではない。

H. 症状が臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

http://www.dr-maedaclinic.jp/da1100.html
(医療社団法人 前田クリニックHPより)

 

抑うつ神経症の原因

「抑うつ神経症」の原因は解雇、家族の死、近しい人との別離などの「対象喪失」が原因となって、抑うつ状態になると言われています。
また、自尊心が低い、罪責感が強い、気を使いすぎるなど、性格的な部分も起因となって、発症するとも言われています。
さらに、認知療法論においては理想と現実のギャップによって無力感や自尊心の低下を招いているものとして捉えられています。

このように「抑うつ神経症」になる原因としては実は諸説あります。
実際のところ生物科学的な研究では、うつ病と「抑うつ神経症」の病因は同じである、または異なるという考えがあり、明確な線引きはされていないようです。

しかし、上記のような

「対象喪失」

「性格」

「認知の仕方」

が主な原因となっているのは確かでしょう。

 

「抑うつ神経症」の治療法

今まで薬物療法は「抑うつ神経症」には効果がないとされていましたが、今は薬物療法をしながら精神療法を進めていくのが主流になったようです。
不安・焦燥感が強いときは抗不安薬、不眠症状が強い場合は睡眠導入剤を使用するようです。

当然のことですが、これらの薬は医師の診断に基づいて使用しましょう。
抗うつ薬の中には不整脈を引き起こしたり、自殺念慮や自殺企図の症状を引き起こしたりする副作用があります。
決して気分がすぐれないからといって、自己判断で服用しないでください。

一方、精神療法ではカウンセリングマインドの立場に立って共感や患者の代弁をしていきます。
「抑うつ神経症」の人は対人関係能力の力が弱くなっているのでこの対人関係療法が用いられているようです。

 

まとめ

「抑うつ神経症」の特徴は「抑うつ症状の継続性」「軽度のうつ症状」であるとご紹介してきました。
しかし、医師としてもうつ病と「抑うつ神経症」を初期の段階で診断するのは難しいようです。

ただし、個人的に大事だなと思うことは、診断名よりも「抑うつ気分」をどうするかだと思っています。
もし、今アナタが「抑うつ気分」で苦しんでいるのであれば、まずはその症状をどう解消していくか、それを自分で考える、医師の助力を得るなどをして解決していきましょう。


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