スポンサーリンク

うつ病っぽいから早めに病院を受診するのは間違いだった?

最近、自分の心の状態に気を配る方がずいぶんと多くなりましたね。

誰もが、どこにいても、ストレスを感ぜずには居られないような世の中ですから、自然と、自分でも精神的な不調にも気付きやすくなっているでしょうし、社会の中でも、

「うつ病」には早期発見・早期治療が不可決ですよ

などとの啓蒙活動もかなり進みましたしね。

 

そして、今年の12月からは、ストレスチェックテストの義務化も決まりました。

世の中全体が、軽度の人も含め、精神疾患の人がそれだけ多いと言うことなのでしょう。

このブログも開設してからはや8ヶ月ほどを過ぎましたが、多くの読者の方に支えられ、本当に多くの方が、心の病、心の不調でお悩みや疑問に感じられていることが多いのだなと言うことがヒシヒシと伝わってきております。

そして、当ブログにおいても、うつ病の可能性、うつ状態が長引いているような場合、もしかして、精神的な病気かもと思う場合は、迷わずに、ちょっと勇気を出して、専門家の門を叩いてみましょうということを再三申し上げてまいりました。

しかし、最近、ちょっと思わぬ記事に出会ったのです。

まあ、書かれていたことを読むと、私も常日頃、自身が治療のために通院している病院で見聞きしている光景も思い出しまして、それも一理あるなという感じに思ったことでありましたが、今回は、そのことについて、一緒に考えてみたいと思います。

ということで、今回は、「うつ病っぽいから早めに受診するのは間違いだった?」と題して、お話ししていきたいと思います。

 

sponsored link

 

最近は、ちょっとした心の不調をすぐに「うつ病」に結びつける傾向が強い?

うつゴリラ

このブログに限らず、ネット上には、多くのうつに関する不安が数多く見受けられます。

『○○という症状があるのですが「うつ病」でしょうか? 病院へ行った方が良いでしょうか?』

などと言った質問が本当にたくさんあります。

皆さん、不安なのでしょうね。

うつ病「こころの風邪」とも比喩され、誰もがいつかかってもおかしくないと言う情報が、本当に瞬く間に世間に広まりました。

まあ、確かに誰もが罹ってもおかしくない精神疾患なのですが、風邪をひくという例えのように、そう簡単に誰でもかかるわけではなく、また、罹ってしまった場合、風邪のように数日安静にしていればま間もなく回復するというような軽いものでは決してないのです。

 

そして、最近は、「うつ」とか「うつっぽい」という言葉をそこかしこで耳にします。

しかし、この一般的に使われている「うつっぽい」というような言葉は、「うつ病」の「うつ」とはちょっと違うようです。

まずは、この記事を書くキッカケになった雑誌記事をご覧下さい。

参考サイト:「THE21online 2015年04月10日公開」より

 

この記事を執筆されている加藤医師は、双極性障害(躁うつ病)の日本の第一人者です。

これを読んで、私はとても納得いくものを感じました。

日頃から、あまりに「うつ」という言葉が使われすぎているなあと感じていましたし、確かに誰もが罹りうる精神疾患ではあるのですが、そうも簡単にうつ病になるのか、そして、ちょっと休むと良くなるようなものなのか、という疑問を日々感じていました。

そして、私が精神疾患を持っており、精神科通院歴があるのを知ると、

「私もうつだと思うんだけど、病院行った方がいいかなぁ?」

とか

「早く病院へ行った方が良いんでしょ?でも、何となく精神科は行きにくくて…」

などの不安とも相談ともつかないような話を聴くことがままあります。

 

しかし、大抵の場合、自分で心配できるくらいの元気さはあるのです。

そして、一日中、何も出来ないわけではなく、好きなこと楽しみなことには充分時間を割けているのです。

そういう方から、「うつだと思うんだけど…」とか「自己チェックテストでうつ病の可能性があるって出たんだけれど…」などという言葉が出ると、ちょっと首をかしげてしまう部分がどうしても隠せなかったのです。

「うつ病」あるいはうつ病に至るまでの「うつ状態」ってそんなものではないと思うのだけれどなあと。

 

そして、そのような傾向が自身にあると思っていると、ちょっとしたことでも、

「これはうつのせいではないかしら…」

「こんなにやる気が出ないのはうつ病だからね」

「体の不調もうつのせいなのね」

などと何でもかんでも「うつ病」に結びつけてしまうのです。

 

そんなに心配ならば、二の足を踏んでないで、思いきって、精神科を受診して、専門家の診断をあおげば良いのではと思うのですが、なぜか、こういう人に限って、

「でも、もし、うつ病じゃないって言われたら困るじゃない?」

と訳の分からない言い訳をしたりするものなのです。

 

なぜか、うつ病になりたがっているというか、うつ病でなかったら良かったじゃないと言うことにならないところが、私には不思議でした。

このような「うつ病になりたがり」とでも言う方々を生み出してしまったのは、ある意味、早期発見早期治療をものすごい勢いで進めた精神科医や製薬会社の功罪ではないでしょうか。

私はそんな気がします。

「うつ病」と公言することが恥ずかしいもの、隠すべきものではないという流れを作ったのは大きな意味あることであったと思いますが、正しい情報や知識を伝えきれなかったというのは、彼らにも大いに責任があるのではと思います。

 

「うつ病」を格好の休養の言い訳に利用しようとする人達も・・・

music_ongaku_kansyou

そんな流れの中で、

「うつ病という診断(診断書)を手に入れて、会社を休もう」

とか、

「好きなことを過ごす時間を確保しよう」

とかと企む輩も出てきているようです。

 

うつ病の診断を下してくれ、休職の必要性を書いた診断書を作成してくれる医師を探し求めると言う方々も出てきているようです。

そのような方達の存在によって、本当のうつ病で苦しんでいる患者さん達が、

「うつ病って甘えね!」

「ああ、あなたもあのうつ病なの…」

という白い目で見られる結果にもつながっているのです。

 

本当のうつ病で苦しんでいる方は肩身の狭い思いをされていることと思います。

そして、私自身も精神科病院へ通院している身として、常日頃、思っていたことに、

「うつや精神的な不調のために通院しているのに、なぜあんなに元気なの?」

「なんで友達連れで遊び感覚で来るの?」

と言った疑問を、特に最近よく感じるようになっていました。

 

こちらは待合室で診察までの時間を待っているのもしんどいくらいの状況で、人の話し声、物音、人の動きまで気になってピリピリと神経の張り詰めた状態でひたすら自分の診察の順番が来るのを待っているのに、その間に、友達同士で大きな声でおしゃべりをし、携帯でやりとりをし、鼻歌まで歌っている人までいる。

とてもでないですが、そのような待合室で待つことは本当に自分の神経が限界に近くなる感じです。

本当に、この人達は精神的な不調のために、専門家の援助を必要としている人達なんだろうか?

と思わずにはいられなかったのです。

 

このような背景にも、ネット診断をしてみたら、うつの可能性があるから、専門医のところを訪ねましょうとあったから来たのかななどと考えたりもしていました。

まあ、

現代のうつ病は軽症化してきている

とは言われて久しいですが、それにしても、元気すぎる人達ばかりと言った印象を持ってしまうのです。

一患者の私がこんな風に感じるのですから、一日に何十人もの患者さんを診察する精神科医は本当に大変だろうなあと思います。

そして、医師はなかなか本音を患者に向けることは出来ないので、結果として、問題のなさそうな軽い薬でも処方してしまうと言うことにつながるのでしょうか。

そこで、次の加藤医師の言葉が出てくるのです。

 

以前は、『うつ病は「早期発見・早期治療」が理想的。精神科の敷居の高さなど気にせずに勇気を出して受診しましょう』であったのが、最近は・・・。

演説

加藤医師の記事の中に、良くズバリと言って下さったなあと思うのが、

 

『現在は、「今のところ仕事や生活で困っていなければ、『念のため』で受診する必要はありません」とお伝えしています』

参考サイト:「THE21online 2015年04月10日公開」より

 

という一言です。

精神科医も、本当に、うつっぽいというだけで訪れる患者さんの対応で、本当に大変な思いをされているのでしょう。

医師は診察に来た患者さんを理由なく断ることは出来ないのだと思います。

ですから、受診された患者さんはきちんと診察をし、適切な診断なりアドバイスをするわけですが、

『実際のところ、精神科医は「あなたは健康です!」とは言いにくいものです』

というのもその通りだろうなあと思います。

これが、今現在の精神科医療の実状なのです。

精神科を受診した経験のない方には想像するのは難しい話かも知れませんが、これが、早期発見・早期治療という啓蒙活動をした「うつ病」の現在の実状なのです。

このことを、まず、しっかりと頭に入れておいて下さいね。

 

まとめ

このような精神科の現状の話を耳にされて、実際に

「うつかな?」

「うつっぽいな?」

「うつ病では?」

と今、受診を考えられていた方には、どうしたら良いのか分からなくなるようなお話であったかも知れません。

しかし、これが今の精神科医療現場の現実です。

 

ことに、町中のクリニックと言われるところでは、このような傾向が一層強いものと思われます。

というのは、町中のクリニックは、入院設備を有していませんので、必然的に軽いうつの方が集まる傾向があります。

また、勤めながらでも通いやすい立地条件の場所にありますので、重症の方よりは軽い方が多くなる傾向にあるでしょう。

その中には、うつ病とは言えないような方も含まれていると思われます。

 

「迷ったら勇気を出して受診しましょう」

   ↓

「生活に大きな支障がない時点であれば、念のための受診は不要ですよ!」

 

という流れに変わってきました。

さて、今、どうしようかと迷われていた方はどうしましょうか。

確かに、加藤医師が言われるように日常生活に大きな支障がないならば、また、うつっぽくなる時間があるとしても、楽しめる時間が持てるならば、これまで重視されてきた薬物療法精神療法、休養は必ずしも必要なものとは言えないと思います。

では、どのように対処したら良いでしょうか?

 

その例として、

  • 楽しめることがあるならば、気分転換を図る
  • まだ、受診する必要性が切羽詰まった程の状態ではないのだと言うことを自分に言い聞かせる
  • 抗うつ薬はそれほど万能ではないことを理解する
  • 薬を飲めば、あるいは、精神科医の診察を受ければということに、あまりに大きな期待を寄せない

ということも大切かと思います。

重症例や型にはまったような典型例の症例であれば、専門医としての技量の発揮のしどころであるかと思われますが、まだ、病気とは言えないような段階の方に対しては、それほど有効な回復方法を提示することは医師の得意とするところではないでしょう。

ですから、まずは、

  • 自ら、うつ病についての正しい知識をより一層身につける
  • 様々な自分で試せる方法を試みてみる

ことも大切になるかと思います。

 

昨今は、ストレスが原因でうつに陥る方が多いので、

  • ストレスとの上手な付き合い方を学ぶ
  • 自分に合ったストレス解消法を見つける

 

また、うつ病に至っていなくとも、うつかもと大きな不安に陥ってしまうのには、認知の歪みが影響している可能性も考えられますので、

  • 認知行動療法、対人関係療法などについての勉強をしてみる

のも、その場の状況の改善につながる可能性もありますし、本格的なうつ病発症の予防につながる可能性もあります。

 

徐々にではありますが、『「うつかな?」と思ったらすぐ受診を!』という流れから、『大きな支障がない時点ならば、「念のため」受診は不要ですよ!』と言う方向へ変わりつつあると言うことです。

もちろん、本物のうつ病を見逃してしまっては元も子もありません。

 

しかし、これからは、

多くの人が体験する「うつかな?」というレベルの「うつ」に関しては、自分で、精神医療の専門家の力を借りずとも、何とかその「うつっぽさ」を解消するための手立てを見つけていくことが重要になってくる

かと思います。

うつ病の体験談を聞くのも良いでしょう。

ストレス解消法を多くの人から学ぶのも良いでしょう。

本格的な「うつ病」でないレベルであるならば、日常生活をこなしながら、少しずつ、うつを克服していけるよう自ら努力することがこれからは求められるかも知れません。

 

風邪をひけば、風邪薬を飲んで、暖かくして、消化の良いものを食べて、早く床に就くなど日常の知恵がありますよね。

それと同様に、うつっぽさを解消するための知恵も少しずつ蓄えていくようにしてきましょう。

本格的な病気になってしまったときには精神科医は確かに頼りにはなります。

しかし、そのお世話にならずに済めば、それに越したことはありません。

 

皆で知恵を出し合って、専門機関にかかる前に対処できるように、色々と試してみませんか。

今回は、精神科医療の現状のごく一部をご紹介してみました。

闇雲に、「ちょっとでも精神的な不調があったら専門機関のを受診を!」という流れが変わりつつあるというお話でした。

ちょっと頭の片隅にでも入れておいて頂ければ幸いです。

しかし、次の2点は必ず守って下さい!

Ⅰ:既にうつ病を患い、治療を受けている方は自己判断せず、医師の指示に従って、治療を続けること。

Ⅱ:周囲の人の誰が見ても、これは重症例だと言う場合には、躊躇することなく精神科医の元を急いで訪ねること。

よろしくお願いしますね!!


スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ