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適応障害は甘え?うつ病との違いは?

「適応障害」という言葉も「うつ病」と同じくらいに良く耳にされますね。

きっと、皆さんの記憶に残っている「適応障害」の方といえば、皇太子妃殿下の雅子様ではないでしょうか。

雅子様の病名が発表されたとき、初めてこの「適応障害」という言葉を知ったと言う方もたくさんおられることでしょう。

雅子様が「適応障害」と診断されたのは、もう10年近く前の平成16年7月で、宮内庁が「適応障害」であると発表しました。

この一件で、一躍、精神疾患としての「適応障害」というのものが世に知れ渡ったのではと思うのですが、その実態は、まだまだナゾに包まれているのではないでしょうか。

今回は、適応障害とは

1)どんな疾患なのか

新型うつ病に対して言われるように

2)”甘え”的な疾患

なのでしょうか、

3)うつ病とはどのように違う

のでしょうか。

このあたりの3点から、「適応障害」について、一緒に学んでみましょう。

 

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「適応障害」の原因は?どんな症状があるの?

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適応障害とは、精神疾患の中でも、ストレスを原因とするストレス性障害の1つです。

 

他の精神疾患だって、ストレスで発症するのではないの?

 

と思われる方もおられると思いますが、この「適応障害」とは、ストレス源となるものから離れれば、症状がたちどころに治まるという、極めて、ストレスとの関係がハッキリした疾患なのです。

 

うつ病にしても、統合失調症にしても、パニック障害にしても、ストレスがその発症に関係しているであろうとは言われていますが、具体的に、何がストレスになっていて、仮に、そのストレス源が明らかになり、ストレスから離れたとしても、その症状は、そう簡単には治まらないものだと思います。

あなたも、ご自身の実体験からそのように思われませんか?

この「適応障害」は、例えば、仕事や学校、家庭において、社会生活で感じるストレス反応が強く現れ、不安やイライラ感、憂鬱感、自暴自棄になって逸脱行動を起こすこともあるといった症状を起こします。

ストレスに対する反応が多くの人が感じる以上に強く感じるために、社会生活において、うまく適応して生活が出来なくなってしまう状態になるのです。

具体的な症状には、主に4つの症状に分けられ、以下のような症状が現れます。

 

  • 不安を中心とする症状:不安感、恐怖感、焦燥感などとこれに伴う動悸や吐き気などの身体症状。
  • うつを中心とする症状:憂鬱感、喪失感、絶望感など。
  • 問題行動を起こしてしまう症状:勤務怠慢、過剰飲酒、ケンカ、無謀な危険運転など年齢や社会的な立場から見て不相応な行動をとること。
  • 身体症状を中心とするもの:頭痛、倦怠感、風邪症状、腹痛など。

 

 

このような「適応障害」を起こすきっかけとしては、主にストレスなんですが、具体的には、

  • 仕事
  • 家庭
  • 学校
  • 病気
  • 恋愛

などが挙げられます。

また、

  • 子どもの育児や教育の問題
  • 家庭内の引っ越しや経済的問題
  • 受験の失敗
  • 慢性疾患

なども発症原因になるとされています。

 

では、どのような人がなりやすいのでしょうか。

そして、どのくらいの人が、この疾患にっかかっているのでしょうか。

調べてみると、精神科通院患者のうちの約1割以上が、適応障害のために通院しているようです。

また、元々は適応障害であったものが、その症状が長引き、結果として、気分障害やうつ病に至ってしまうケース多いようです。

ちなみに、どのような人がなりやすいかというと、環境的には、

 

  • サポートしてくれる人がいない
  • 孤立した環境
  • 多忙な環境

 

が適応障害になりやすいとされています。

また、同じストレス下におかれても発症する人としない人がいることから、

  • ストレス耐性の低い人
  • ストレス対処能力が低い人
  • 性格的に未熟な人など

がなりやすいとされています。

 

しかし、この精神的にストレスに弱いというのは、あらゆるストレスに弱いというのではなく、ある特定の環境下でのストレスに弱いということのようです。

ですから、そのストレスの根源となっているものから離れると、途端に症状の改善が見られることも間々あるそうです。

 

最近よく言われる「新型うつ病」と同じようなもの?

うつ病 疑問

このような点から、ストレスから逃れたら、症状が消えて、生活を楽しめるという点が、今マスコミで話題になっている「新型うつ病」と同じではないかとの指摘が出てくるわけなのです。

実際に、この「適応障害」の診断基準は、

  1. ストレスを受けて3ヶ月以内に情緒面、行動面での症状が生じる
  2. ストレスによる苦痛により、社会生活、仕事、学校生活に著しい支障が生じる
  3. 不安障害、気分障害、うつ病などの既存の病気ではなく、死別反応などのストレスでもないこと
  4. ストレスがなくなって半年以上症状が継続する場合は、他のストレス障害などを考える。ただし、遷延性抑うつ反応では最長2年持続するケースもある
  5. 症状の持続期間が半年以内のものは急性、半年以上のものは慢性と呼ばれる。

このような基準に基づいて、診断がなされますが、実際には、適応障害と診断されても、5年後には4割以上の人がうつ病などの診断に変更されるそうです。

 

つまり、「適応障害」とはその後の重い精神疾患の前段階の可能性も秘めている疾患であるとも言えるのです。

ですから、この「適応障害」が「新型うつ病」と同様に甘えのようなものなのかと言われると、答えは非常に難しいですね。

まず、「新型うつ病」自体が「甘え」とは言い切れないと思います。

その症状を見ると、理解し難い行動を示したり、現代の若者特有の行動が症状として認められていたりと理解に苦しむ疾患ではありますが、やはり何らかの精神的な疾患であることには間違いないのだろうと思います。

本来は健康なのに、うつ病を装って、休職しようなどと考えている輩とは全く違うと思うのです。

ですから、「新型うつ病」とは正式な医学的な用語ではありませんが、この「新型うつ病」が示すものも「甘え」ではないと思いますし、同様に、「適応障害」も「甘え」ではないと言えるでしょう。

新型うつ病にしても適応障害にしても、世の中の誤解や偏見が多いだけに、疾患の辛さ以上に苦しい心境もかなりあるのではないかと思われます。

 

うつ病とはどこが違うの?

nayamu

さて、この「適応障害」とうつ病はどう違うのかですが、まずは、

適応障害は、うつ病と異なり、ストレス源から離れれば症状は緩和する

という点です。

その点、うつ病は、どんなに楽しいことがあっても心が晴れると言うことはありません。

まずは、この点が大きな違いでしょう。

 

しかし、先にも記しましたように、この適応障害というのは、長引く場合も多く、適応障害と診断されていた方の約40%以上の方が、後に、うつ病や気分障害という診断に変わっていくそうです。

と言うことは、この適応障害は、

うつ病の前段階に起こる症状の1つである

とも言えるわけです。

 

ですから、適応障害とうつ病は全くの無関係ではないのです。

適応障害が、うつ病に発展する場合も考えられるのです。

ですから、うつ病の発症に至らないように、適応障害の段階で、しっかりと治療を受けるようにしましょう。

治療法としては、

  • ストレス源を除去する環境調整
  • ストレス処理法を身につけるための認知行動療法
  • 薬物療法

があります。

これらの複数の治療法をうまく組み合わせて、何とか適応障害の段階で治療が終結するようにやっていってみて下さい。

 

まとめ

今回は「適応障害」というストレス性の精神疾患について、情報を整理してみました。

ストレス源は誰の側にもあるもの。

そのストレスが生活に支障をきたすほどの大きなものになってしまうと「適応障害」を引き起こすようです。

適応障害の段階でも、さまざまな症状が現れたり、問題行動を起こしてしまったりということが起こります。

この段階でうまく治療が行われ、短期間で治癒すればそれに越したことはありませんが、万が一長引いた場合には、うつ病へと移行する可能性もあります。

たかが「適応障害」と軽く考えずに、「うつ病」に発展することのないように、うまくストレス源を避け、また、ストレス耐性を高めるなど、自分でも病気とうまく付き合い、重症化することなく回復への道へと進まれることを願っています。


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