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日本のうつ病患者数は海外と比較すると多い?少ない?

うつ病の認知度も高まり、現代社会の日本において

「うつ病は誰でもなる可能性がある病気」

とされる見方もあります。

 

 

厚生労働省が実施している患者調査によると、

1996年には43.3万人

2008年には104.1万人

と、2倍以上にまで増加しています。

もちろん、増加の背景には診断基準や認知度など様々な要因があると思いますが、統計上は増加傾向にあります。

このようにうつ病認知度が高まってきた日本ですが、では海外においてはどうなのでしょうか。

 

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日本と海外におけるうつ病と躁うつ病の割合

以下はやや古いデータとなりますが、うつ病、躁うつ病とGDPとの国際比較の資料です。

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参考資料:WHO,causes of death and burden of disease estimates by countryより

 

これによると、日本のうつ病・躁うつ病の値は他の諸国に比べて低い位置にあります。

自殺大国として知られていたフィンランドや現在成人の9.5%がうつ病とされるアメリカも高い水準に位置しています。

 

特に注目したいのが最も高い位置にあるブラジル

温暖な気候や元々のラテン気質、日照時間の長い国で、一見うつ病の発症率は少ないように思います。

しかし、ブラジルも21世紀のグローバル化に伴い、欧米型のビジネススタイルが普及し、それに適応できずにうつ病などのメンタルヘルス障害を患ってしまう割合が増えた模様です。

 

また、インドにおいても急激な経済成長に伴い、諸国の企業によって欧米型スタイルが導入されたがために、その生活に適応できずうつ病などの症状に悩まされる人が増えたとのことです。

そのためインドでは、2014年にはメンタルヘルス法案の改正が行われ、精神障害者の平等性やメンタルヘルスに関わる組織などの規定が設けられています。

こうしたメンタルヘルス関連の法案が整備されるということは、インドにおいてもうつ病などのメンタルヘルス障害は軽視できない問題なのかもしれません。

 

ちなみに上記の図は、GDPとうつ病の発症人数に関してのデータとなっています。

これによると、感染症や栄養失調などの病気を含めた全病気に対するうつ病の割合は経済的な豊かさが高いほど高くなっています

これには様々な要因があると思いますが、一つは先ほどの

  • 生産性を重んじる欧米型スタイルの普及

もう一つは

  • 経済的豊かさに伴うメンタルヘルス障害以外の病気の減少

があると思います。

 

日本も同様に生産性と時間管理を重んじる欧米型スタイルが導入されていますが、うつ病が増えてきた要因にはそのスタイルが関係しているのではないかと考えられています。

いずれにせよ、現在のところ日本は他の諸国と比べるとうつ病等のメンタルヘルス障害の割合が低いことになっていますが、増加傾向にはあります。

しかし、他の諸国よりも低い水準だからと言って、軽視できる問題ではありません。

 

メンタルヘルス障害の国際比較

次は、うつ病だけでなくメンタルヘルス障害全体の国際比較のデータを見ていきましょう。

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参考資料:OECD Factbook 2009より

 

これによると、うつ病等のメンタルヘルス障害が多いのは、アメリカとなっています。

次いで、ニュージーランド、フランス、オランダです。

日本に至っては、アメリカの3分の1程度です。

 

国ごとにデータを見ていくと、米国、フランス、オランダでは軽度のメンタルヘルス障害の割合が多くなっています。

これは、おそらく

「うつ病に対する認知度が高く、うつ病にオープンであること」

「診断基準やメンタルヘルス障害に対する制度が整っている」

といったことが考えられます。

 

一方、ニュージーランドにおいては、重症のメンタルヘルス障害の割合が多くなっています。

ある調査によると、人口の20%がアルコール及び薬物乱用障害を含むメンタルヘルス障害にかかっているとのことです。

これは推測ですが、そうした薬物乱用やアルコール依存などがきっかけで重症化したメンタルヘルス障害の方が多いのではないかと思います。

一見、ニュージーランドというと気候も穏やかで、のんびりしたイメージがありますが、実は経済的格差や就職難などで若年層の自殺率が高くなっています。

2011 年7月から2012年6月までの自殺者数は547人であり、去年に比較して全人口の自殺者数は11人減少でしたが、若者の自殺が40%も増えたようです。

また、24歳以下の若者の7人に1人が気分の落ち込みを訴えているというニュース記事もありました。
http://mydreamtrip.blog.fc2.com/blog-entry-66.html

 

日本のデータに戻りますが、日本の重症度はニュージーランドの7分の1程度です。

また、メンタルヘルス障害の有病率を見ても半分以下の数値となっています。

こうして海外諸国と比較してみると日本の患者数は少ないように思います。

もしかしたら、今後もっと患者数が増加するかもしれませんね。

 

まとめ

日本においてうつ病などのメンタルヘルス障害の割合が増えてきたとはいえ、諸外国に比べると日本は低い水準にあるということはご紹介してきました。

ニュージーランドやアメリカなどのデータをご覧になると、それがお分かりかと思います。

しかし、ここで押さえておきたいのは日本がいかに海外と比べて低い水準にあるからといって安心してはいけないことです。

実際に、今うつ病などのメンタルヘルス障害で苦しむ人はたくさんいます。

メンタルヘルス障害が増加傾向にある昨今、国としても、個人としても対策を取っていかなければいけないと思います。


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