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うつ病になると記憶力は低下する?対策は?

うつ病を患うと、何となく頭の回転が悪くなったような、物事をスムーズに考えられないような、そんな思考力や記憶力と関係するようなことでの不都合を感じることが多いかと思います。

また、うつ病を治療するために服用している薬の副作用によって、記憶力に影響が出ている可能性も否定できません。

記憶力に影響する副作用のあるうつ病の薬は?

そこで、今回は、「うつ病になると記憶力は低下する?対策は?」と題して、うつ病と記憶力について考えてみたいと思います。

 

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うつ病になると本当に記憶力が落ちるの?

考えるたぬき

うつ病になると、思考力が落ちると言われています。

つまり、物事に集中する力が低下して、考えることがうまく出来なくなると言うことでしょうか。

私自身も、うつの状態が良くないときは、目や耳から情報が入ってくることが苦痛ですし、情報が入ってきても、その情報をうまく処理することが出来ません。

既に頭の中で処理しきれない情報があふれているのに、更に、理解出来ない情報が、飛び込んできてしまうといった感じでしょうか。

とにかく、何かを考えられるような状況ではないのです。

 

思考力、集中力、記憶力のどれが始まりで、どのようにこれらがつながっているのかは分かりません。

でも、これら3つが相互に関係していることは、自分の体験上、ハッキリとしていると思います。

そして、うつ病であると、個人差はあると思いますが、この3つの能力に影響が及び、生活に支障が出ることも実際にあると思います。

以下に、うつ病と記憶力に関する研究をいくつかご紹介します。

 

うつ病と記憶力の研究から明らかにされていること

プレゼンテーション時のイラスト002

①ブリガムヤング大学のブロック・カーワン教授らによる研究

この研究では、

「うつ病の症状として記憶障害があるが、全ての記憶に影響を与えるわけではない」

ことが示されています。

 

記憶障害の内容としては、うつ病の方は、物事の詳細部分を記憶する点に障害があるけれども、おおまかな全体像などの記憶には問題はないとの結果を導き出しています。

さらに、脳の中で「海馬」という部分が記憶に関係する重要な部分とされていますが、カーワン教授によると、記憶の詳細な部分を見分ける能力(パターン分離能力)にも海馬が関係しているとのこと。

そして、うつ症状のある人々の海馬のサイズは小さいということが、研究で指摘されています。

そこから、

記憶力低下には、海馬の萎縮(小さくなること)が関係しているのではないか?

と結論づけています。

しかし、この研究では、研究対象となった被験者に問題点があるとのことで、更に今後の研究が必要になるとのことです。

参考サイト:lifehacker 「うつ」で記憶が低下してしまう?その理由とは より

 

②アムステルダム自由大学医療センターと南カリフォルニア大学ケック医学校を中心としたグループによる研究

この研究結果は、今年(2015年)の7月2日に精神医学の国際誌モレキュラー・サイカイアトリーで報告された、最新の情報です。

この研究の結論は、

  • 「うつ病が続くと、海馬の大きさが縮小する」
  • 「うつ病では記憶力が低下する可能性もある」

と指摘しています。

この研究は、うつ病の脳を調べた研究では過去最大規模のものだそうで、世界7カ国、計15の医療施設で研究のために撮影された約9000人の脳の3次元MRI画像検査の結果を解析して得られたものだそうです。

被験者は、大うつ病性障害の人が約1700人、健康な人が7000人で、この両者のMRI画像の比較による研究です。

その結果、明らかになったのは、

  • 学習や記憶を司る「海馬」がうつ病の人では小さい。
  • うつ病歴の長い人、若い頃にうつ病と診断された人ほど、海馬は小さい。
  • うつ病の人の脳は、脳内の「扁桃体」が小さく、「側脳室」が大きい。
  • うつ病の程度、年齢、薬の服用歴、うつ病が治ったかどうかという違いによって、脳内の大きさで変化が認められた部位はなかった。
  • うつ病の方で統合失調症治療薬を飲んでいる場合、学習や記憶に関係する「尾状核」が、その薬を飲んでいないうつ病の方よりも大きめであった。

ということです。

以上のような結果から、

うつ病の方の脳には、いくつかの特徴的な兆候が見られる」

ことが確認されたと報告しています。

そして、この兆候は、

うつ病発症時には明確に認められず、病気の期間が長くなるほどハッキリとなり、徐々に進行するものである

と結論づけられています。

このことから、脳の変化を防ぐためにも、可能な限り早期に効果的な治療を行う必要性を説いています。

参考サイト:
Medエッジ「うつ病が長引くほど記憶力低下の可能性、脳の「海馬」が縮小」より

 

③その他の研究

その他の研究者によっても、記憶を司る海馬の萎縮が、記憶力の低下に関係しているとの報告があります。

詳細は、以下のサイトをご参考下さい。

参考サイト:【 うつ病克服マニュアル 】■うつ病治療の問題と最新のうつ病研究について より

この参考サイトは、思考力、記憶力の低下している私には、ちょっと理解するのが困難でしたが…。

上記の①、②は研究結果が要約されていますので、理解しやすいと思います。

 

記憶力低下への対応策は?

ネコポイント

記憶力の低下は、永続的なものではなく、うつ病が良くなると回復すると言われているようです。

しかし、当座、記憶力が低下していると、日常生活で色々と不便が生じてきますよね。

私自身は、自分の記憶力低下についての心配を主治医に相談したところ、記憶力検査を受けた経験があります。

その結果、年齢と病状に比して、悪いレベルの記憶力ではないことを説明して下さり、当面の対策として、

「何でもメモに残しなさい」

との対応策を教えて頂きました。

 

まあ、確かに、逐一、メモできれば良いのですが、メモすることを忘れたり、どこにメモをしたのかを忘れたりと、この方法もなかなか低下した記憶力を補う万能な方法とは言い難いようです。

しかし、一つの方法として、ピックアップしておいても良いものだと思います。

その他の方法としては、

ムリのない範囲で生活にメリハリをつけて、単調な生活を送らないようにする」

と言う方法もあるようです。

 

単調な生活の繰り返しですと、記憶される物事も少ないですし、記憶するほど印象に残るような出来事が起こらないため、記憶力の低下を助長してしまうのでしょう。

ですから、出来る範囲で、何かいつもとは違う何かをしてみるということも有効な方法かと思います。

また、少し前までかなりブームであった

「脳トレ」

というものも有効なようです。

音読や書き取り、計算などを繰り返し行うものです。

しかし、うつ病の回復に大きなストレスは避けたいものですので、ストレスにならない程度に、適度に脳トレをすることをオススメします。

 

最後に余談的になりますが、

コーヒーを飲む女性は、うつになる確率が15%低下した

との報告があります。

近年、コーヒー摂取の健康への効果が話題になることが多いですね。

うつ病とコーヒー摂取の関係を示す研究もあり、うつ病になるリスクが低くなる、そして、短期間で記憶力の向上に効果が見られたとの報告があります。

これは、既にうつ病になっている人を対象とした研究結果ではないようですし、そのメカニズムも未解明なのですが、コーヒーが脳へ何らかの良い影響を与えているということを示した1つの研究であることは確かであると思われます。

既にうつ病にかかっており、抗うつ薬等を服用している場合に、カフェインを摂ることの可否については何とも申し上げられませんが、ちょっとうつっぽくて、記憶力が落ちてきているかなと言うレベルの方であれば、適量のコーヒー摂取は、記憶力改善に効果が見込めるかも知れませんよ。

 

まとめ

うつ病と記憶力の低下という問題は、記憶力が落ちた気がするという気のせいではなく、脳内の海馬の萎縮という脳内の問題により起こっている確かな事実なのでしょう。

しかし、まだ、うつ病になったばかりですとか、ちょっとうつっぽいという程度であれば、まだ海馬の大きな萎縮は進んでいない可能性が高いようです。

ということで、

うつ病になると記憶力の低下は明らかに認められる症状の一つである」

と言えるのでしょう。

 

しかし、その記憶力の低下は、永続的に進行していくものではないようです。

うつ病が回復すれば、意欲や思考力の回復に伴って、記憶力も改善が見込めるようです。

しかし、うつ病の治療期間、ただ低下した記憶力に手をこまねいているのは得策ではないでしょう。

そこで、少しでも、記憶力低下を防ぐよう、また、衰えている記憶力を補うために、

  • メモをとる
  • メリハリをつけて単調な生活を避ける
  • 脳トレをする

といった方法で、対処してみてはいかがでしょうか。

うつ病による記憶による問題が、生活に大きく支障をきたさずに済むことを願っています。


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