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寒さが原因?冬季うつの正体とは?

あなたは、寒い冬の時期だけうつ病のような状態になる「冬季うつ」という病気をご存じですか?

うつ病は、正式には、現在は気分障害と呼ばれていますが、以前は、感情障害と言われていました。

その感情障害の中の1つに

「季節性感情障害(SAD)」

と呼ばれる病気があり、その中の1つが「冬季うつ」なのです。

 

うつ病の中の1つのタイプのうつ病なのですが、典型的な定型うつ病とも非定型うつ病とも、冬季うつ病が示す特徴は異なっています。

もし、冬の時期だけうつになるという方がおられたら、ちょっと「冬季うつ」を疑ってみて下さい。

一般的に大まかに言うと、冬だけうつ病になるうつ病で、秋に悪化し始め春には症状が消失すると言うことが2年以上続く場合に、この「冬季うつ」と診断されます。

では、今回は、この「冬季うつ」について、発症原因、症状、対処法などについて、一緒に考えていきましょう。

 

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冬の時期だけうつになる「冬季うつ」はどうして起きるの?

うつ病 疑問

「冬季うつ」とは寒い季節にだけ起こるものですが、寒いという気温が関係しているのではなく、冬の日照時間の短さが関係している「うつ病」なのです。

ですから、寒さが原因ではありません

この病気の発症のメカニズムは、まだ詳細に明らかにされていませんが、冬季に発症し、高緯度地域での患者数が多いという点から、次のようなことが発症原因であろうと考えられています。

そもそもの原因は、日照時間の短さにあるということは明らかにされています。

この日照時間の短さが、どのようなメカニズムでうつ病を発症させるのかについては、まだ解明されていないのです。

 

しかし、2つの仮説が挙げられています。

  • 光刺激が減って、神経伝達物質のセロトニンが減少し、脳の活動が低下するため。
  • 体内時計を司るメラトニンの分泌のタイミング、分泌量によって、体内時計が狂ってしまうため。

という2説です。

「冬季うつ」発症の詳細なメカニズムは未解明ですが、そもそもの原因は、日照時間の短さにあることは明らかです。

ですから、治療の際にも、「日照時間=光」という点がポイントになります。

 

「冬季うつ」にはどんな症状があるの? どうやって診断は下されるの?

考えるシカ

まず、冬季うつであるかを判断する簡単なチェックリストがあります。

これは、気分や睡眠の季節による変動の大きさを知るためのチェックリストで、SPAQ(Seasonal Pattern Assessment Questionnaire)と呼ばれるものです。

以下に示すのが、そのチェックリストです。

※図表をクリックすると、拡大表示されます。

SPAQ-checklist

参考サイト:日本経済新聞 ライフ>ナショジオ>睡眠 『「もっと光を!」冬の日照不足とうつの深い関係』より

このチェックを行うに際し、その変化の度合いについては、回答者の印象で答えて下されば良いそうです。

そして、このA~Fまでの各回答の点数を合計して下さい(最高24点)。

その合計点から、次のように、結果が診断されます。

7点以下:正常範囲内
8~11点:冬季うつの前段階
12点以上:冬季うつの可能性がある

皆さんは、何点で、どういう結果が出ましたか?

この診断は、あくまで目安ですので、正確な診断は、専門医の元で、受けて下さいね

これの簡易チェックによって、あなたの「冬季うつ」の可能性がおおよそつかめたかと思います。

では、実際に、「冬季うつ」になると、どんな症状や特徴がみられるのでしょうか。

 

<症状>

  • 抑うつ、気分の落ち込み
  • 倦怠感、疲れやすさ
  • 人付き合いに対する億劫感
  • 気力や活動量の低下
  • 集中力の低下
  • 好奇心全般の低下
  • 過眠(睡眠時間が長くなる)、眠気の強さ
  • 過食、食欲亢進(炭水化物や甘いものを食べたがるようになる)
  • 体重増加
  • 性欲低下

 

<特徴>

なりやすいタイプ
圧倒的に女性が多い。
近親者にうつ病歴のある人がいる
発症時期
症状の出る時期には個人差がある。
しかし、その周期は毎年だいたい同じ。
夏の終わりから春先までという人や真冬だけという人などがいる。

 

治療法は?

カエルポイント

このような症状を呈したり、特徴を持つ「冬季うつ」ですが、その治療法にはどんなものがあるのでしょうか。

原因が日照時間の短さにあると言うことから、光療法(高照度光療法、日光浴)が最も有効だとされています。

 

この光療法が「冬季うつ」の代表的な治療法とされており、6~7割の患者は、専用の高照度光照射装置を使った治療で改善がみられるそうです。

標準的には、この治療法では、2500~10000ルクスの光を短時間浴びます。

ちなみに、コンビニの店内は500ルクス、晴天時の日陰で10000ルクスと言われています。

 

この光治療を受ける時間帯は、午前中~昼間に行うと効果的とされていますが、夜間に強い光を浴びるのも有効と言われています。

そのほかには、薬物療法、心理療法などの治療法もあります。

また、日常生活で気をつける点としては、

 

  • 日光に当たるように心掛ける
  • 早起きをする
  • セロトニンを増やすような食事を工夫する

 

ことなどが挙げられます。

うつ病の症状を克服・改善できる食べ物は?

うつの原因はセロトニンの不足?原料はトリプトファン?合成方法は?

 

まとめ

今回は、うつ病の中の「季節性感情障害」の1タイプである「冬季うつ」をご紹介しました。

このうつは、冬季以外は健康に生活出来るという特徴があります。

冬季うつは「冬眠」のようなものとも言われます。

冬が終われば回復し、元気になれるのです。

とは言え、毎年同じ時期にうつに陥ることは苦しいことですよね。

 

このような「冬のうつ」に対し、コペンハーゲン大学のブレンダマクマホン氏は、対処症を3つ、挙げています。

  1. 自宅や仕事場を明るくする
  2. 運動を習慣化する
  3. 「ToDoリスト」を作って、行動をスムーズに行うようにする

という3点です。

参考サイト:保健指導リソースガイド 『冬に気持ちが落ち込む「季節性うつ病」 3つの方法で対策』より

一度、上記の3つの方法を試されてみてはいかがですか?

どんな病気に対しても言えることですが、この「冬季うつ」も、いかに病気とうまくつきあっていくかが、キーポイントである感じを受けます。

うつでない時期も含めて、うまく体をコントロール出来ると良いですね。

季節はめぐり、必ず、春は来ます

それを信じて、苦しい時期を何とか乗り越えていって下さい。


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