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新型うつは迷惑?周りの人の反応は?

最近、うつ病の患者数が急増していると言われています。

実際の患者数はどのくらいなのでしょうか?

平成8年から平成23年までの3年ごとの患者数の推移を見てみると、以下のようになっていました。

※クリックすると、グラフが拡大表示されます。

うつ病患者数推移グラフ

 

平成23年は若干減少していましたが、平成8年時と比べると患者数は2倍以上に跳ね上がっており、今現在、「うつ病」は、精神疾患の中で最も一般的な病気となっています。

しかし、急増している「うつ病」の詳細を見てみると、従来からある定型うつ病の患者数が増加しているのではないようです。

増加しているのは、最近、注目されている「非定型うつ病」とも「新型うつ病」とも言われるうつ病が増加しているものと推測されます。

では、今回のタイトルの話題に入るに前に、まず、過去に非定型うつ病についてまとめた記事がありますので、ご紹介します。

「急増中?新型うつ病・非定型うつ病の症状と特徴をチェック!」

この記事を参考に、「新型うつ」について概観し、それに引き続き、本題である「新型うつは迷惑?周りの反応は?」と言うことについて、一緒に考えていきたいと思います。

 

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新型うつ病とは? その特徴は?

イヌ 困った

上に示しました過去の記事内にある定型うつ病と非定型うつ病を比較した表を、ここで再掲したいと思います。

※クリックすると、表が拡大表示されます。

非定型うつ 主な症状

引用元:医療法人和楽会HP

この比較表からもお分かりかと思いますが、この新型うつとは、従来からある定型うつ病とはかなり異なる症状を示すようですね。

中でも、新型うつ病の「気分反応性」と言う部分が一番特徴的な症状であり、そして、この症状が、周囲に理解され難く、誤解を招く部分の最たる部分ではないかと思われます。

 

新型うつと言ってもいくつかのタイプに分けられるのでは・・・

うつ病 分かりやすく

ここで少し「新型うつ」という用語について、整理し直してみたいと思います。

この「新型うつ」という言葉は、正式な医学用語ではありません

つまり、「新型うつ」という病名はなく、マスコミ用語とでも言えるものなのです。

と言いましても、「新型うつ」という言葉が示す病態が存在しているのは事実です。

そして、少々抽象的要素を含み、かつ、新しく現れてきた広範囲にわたるうつ病の総称のように用いられる「新型うつ」という用語には、いくつかのタイプのうつ病が含まれていると想定されます。

医学的な分類とは言えませんが、私たち一般人が、患者本人の特徴的行動を元に、便宜的に分類してみると、

 

  1. 従来の定型うつ病とは異なる症状を示すものの、そのうつ症状に、患者自身が、実際、悩み苦んているタイプ
  2. 本当にうつ病と言えるのか判断が難しく思われるような問題行動を示すタイプ

 

とに分類できるのではと思います。

そして、この各タイプに対する周囲の反応は、かなり異なるのではと思われます。

 

それぞれの新型うつ病に対し、周囲はどのように思っているの?

うつ病 症状 接し方

1.のタイプについて

まず、上に示した2タイプのうちの1.についての周囲の反応はどのようなものでしょう?

このタイプの新型うつの方に対しては、周囲は概ね理解ある態度を示してくれるのではと思います。

やはり、1.のタイプの症状の特徴にも「気分反応性」があり、その症状に対し、周囲は「?」と思うことや、「自分の好きなことだけ出来るなんて・・・」という反応はあると思います。

しかし、このタイプの方は、そのような自分に自身でも気づき、悩んでいるのです。

こんな自分は、病気ではなく単なる甘えでは・・・?

わがままでは・・・?

と、自分のことが自分でも分からず、悩んでいるのだろうと思います。

このような状況にあれば、周囲は、あなたのことを理解するのは難しいなあと思ったとしても、迷惑な存在とは思わないでしょう。

 

2.のタイプについて

これに対し、2つ目のタイプに対しては、周囲は迷惑を感じざるを得ないであろうと思います。

一般的には、このタイプの新型うつが、「新型うつ病」という用語が示す典型例として捉えられているのが、現状だと思います。

つまり、職場や学校、家庭で、

「新型うつは迷惑で問題アリ!」

とされている方々です。

 

職場等で本来すべき仕事などを休んで、周囲に迷惑をかけている状態でも、そのことを何とも思わず、休むのは当然であると考え、あくまでマイペース。

自分の気持ちのままに行動し、発言をする。

自分のしている行動等が周囲に迷惑をかけている、迷惑な行為であると、一切感じていない方々です。

このような方々のことを専門家は、社会経験が乏しい、性格的に未成熟なのであるなどと解釈するようですが、このような説明は、一般の人には、受け入れがたく、理解出来ないものです。

このタイプの新型うつに対して、周囲は「迷惑である」という反応を示すことでしょう。

 

まとめ

以上にように、いわゆる「新型うつ」と言われる方々のことを周囲はどのように受け止められるかについて整理してみましたが、「新型うつ」という用語に含まれるうつ病が様々あるため、一概に、周囲は迷惑であると思っているとも、迷惑をかけるような存在ではないとも言えないのが現状でしょう。

しかし、一般の人が「新型うつ病」という言葉で想像するタイプのうつ病に対しては、周囲の方々の多くは、迷惑な存在であると理解していると思います。

 

例えば、「うつ病」という病名を利用(悪用)して、休職のための診断書を手に入れ、休職を繰り返したりするようなタイプの方々に対してです。

「新型うつ」という用語は正式な医学用語ではないとは言え、現実的には、社会ではこの用語が既に一人歩きしています。

そのような中にあって、この「新型うつ病」という正式ではない病名に対して、多くの一般人は、ある共通認識を持って、この疾患名を理解していると思います。

 

つまり、

『「新型うつ」という病気の人は、迷惑な存在である』

というのではなく、

『迷惑な行為を示す「うつ病」の人は、「新型うつ病」である』

という流れではないかと思います。

 

「新型うつ病 = 迷惑である」

ではなく、

「迷惑なうつ病 = 新型うつ病」

という図式ではないかと思います。

 

ですから、タイトルにある「新型うつは迷惑?」という問いに対しては、明確な答えは出てこないのです。

今現在言えることは、世間一般にうつ病に対する啓蒙が進んだとは言え、まだまだ

うつ病は甘えである

などと言った間違った認識も拭い切れていないのが現状です。

そんな中で、世間一般では、「新型うつ」という新しく登場してきたうつ病に対し、あまり良いイメージを抱いておらず、この専門用語でない病名に含まれるうつ病には、様々なタイプがあるにもかかわらず、

『迷惑な行為を示すうつ病=「新型うつ病」』

と認識しているところが多分にあると思われます。

 

医学的にある特徴的な症状を示すうつ病を「新型うつ病」として見ているのではなく、

社会的に迷惑な行為を示すうつ病を「新型うつ病」

と捉えているのではないでしょうか。

 

何度も言いますが、「新型うつ」という用語は正式な医学用語ではありません。

マスコミ用語であると言われている「新型うつ」という言葉が出てきた当初から、従来のうつ病とは異なる迷惑な行為をするうつ病のことというニュアンスを含んだ上で、使われ始めたとも言えると思うのです。

あなたが、『自身を「新型うつ」と思い、自分は迷惑な存在?』と心配に思うのであれば、どのような点で、ご自身を「新型うつ」と判断するのかを、まずは見直すことです。

医学的な特徴から見て当てはまっていると思うのか、社会的な特徴、つまり、周囲に迷惑をかけるという行為をしていると言う特徴に当てはまっているのかを、まずは区別することが必要でしょう。

 

しかしながら、ご自身で、

「自分は周囲に迷惑をかけているのでは?」

と懸念を抱くような方々は、いわゆる世間で言われているような「新型うつ」ではないでしょう。

本当に世の中で迷惑がられている「新型うつ」の方は、そのように自分を見返すことなどないと思われますので。

結論としては、『「新型うつ」は迷惑?』という問いに対しては、「新型うつ」が示しているものによって、その答えは異なってくると言うことではないでしょうか。

「新型うつ」という言葉が非常に曖昧な使い方や否定的な意味で用いられてしまっている現状を打破するために、この用語を誤解を招かない新たな用語に変えることも検討する必要があるのではと思います。


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