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ストレスチェックの義務化を違反した時の罰則は?

 

ストレスチェック制度が義務化され、従業員50人以上の企業はストレスチェックを実施しなければなりません。

ストレスチェックは労働者のメンタルヘルスの改善と、職場環境の改善を目的として実施されるもので、昨今の企業においては労働者のメンタル管理は非常に重要な課題です。

しかし、企業の中には過酷な労働環境にも関わらず、人材を使い捨てにしたり、メンタル管理やモチベーション管理を軽視している所もあります。

そういった企業がストレスチェックを必ず行うかというと疑問です。

では、ストレスチェックを怠った企業には罰則といった形で法的な措置がとられるのでしょうか。

ここでは、ストレスチェック制度の義務化に違反した際にどうなるかについてご紹介します。

 

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ストレスチェックを怠った企業への罰則はあるのか

ストレスチェック制度を”義務化”ということは、国が企業に対して

「必ず実施してください」

と命令しているようなものです。

しかし、実はストレスチェックを怠ったからといって直接罰則が課されることは現状ありません。

労働安全衛生法にもその罰則についての記載はありません。

「じゃあ、法的拘束力がないなら別にいいじゃん」

といった考えが出てくると、それは安直と言わざるを得ません。

仮に、ストレスチェックを行っていない職場で労働者が精神障害となった場合、安全配慮義務違反」が成立する可能性があります。

安全配慮義務とは何か

「安全配慮義務」に違反した場合、企業は多額の賠償金を支払うリスクもあります。
ちなみに、「安全配慮義務」に関しては平成19年に制定された「労働契約法」に記載されています。

労働者の安全への配慮(安全配慮義務)(第5条)

(労働者の安全への配慮)
第五条 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。

※労働契約法第5条より

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H19/H19HO128.html

安全配慮義務が適用され、多額の賠償金を支払うことになった裁判の判例を簡単に一つご紹介します。


【電通事件】

(概要)
過労による労働者の自殺に関する裁判

(詳細)
上司であるCが部下のAの健康状態悪化を見過ごし、なおかつ徹夜や過重労働を課し、Aが衝動的・突発的に自殺に至った。

(判決結果)
上司がAの健康状態を把握していながらも、その負担を軽減する措置を取らず安全配慮義務に違反したため、会社に損害賠償責任を認めた。


上記のように、メンタル管理をしていなかった企業は、多額の損害賠償のリスクがあります。

ストレスチェックを行い、場合に応じて面談指導ならびに、業務負荷の軽減などの措置を講じていれば、こういったケースは避けられたかもしれません。

また、企業としても日本人労働人口が減少している中、貴重な人材を確保できなくなるのは痛手です。

しかし、ストレスチェックを実施し、メンタルヘルス不調の予防ならびに対処をすることで離職率の低下やモチベーション増加に伴い企業発展が望めるのではないかと考えます。

つまり、ストレスチェック制度は企業が存続していく上で重要な要素であると言えるのです。

 

まとめ

ストレスチェックが義務化され、従業員のメンタル管理に焦点が当てられるようになりましたが、罰則がないため対象企業の100%が実施するかというとそうではないと思われます。

しかし、罰則がないとはいえ、企業において労働者のメンタルヘルス不調を重要視しないところはいずれ何らかの形でツケが回ってくると考えます。

それは、精神疾患に伴う賠償責任だけでなく、企業イメージの悪化、人材不足による戦力ダウンなどもありえます。

従業員50人未満の企業はストレスチェック制度は努力義務ですが、そういったことを認知し、現在ストレスチェックを別会社に委託して実施している企業もあります。

義務化であろうとなかろうと企業には従業員のメンタル管理を重点項目といて認識して欲しいと思います。

それは会社のためでもあり、また労働者それぞれの人生が豊かになるためでもあるからです。


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