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高齢者のうつ病に多い症状・特徴は?

うつ病の患者数が増えている中、当然、その中には、高齢者のうつ病患者さんもいらっしゃいます。

高齢者のうつ病は、他の若い世代のうつ病とは異なる点がいくつかあります。

高齢者の基礎にある心的特性を理解した上で、高齢者のうつ病を考えることが大切です。

そこで、今回は、「高齢者に多いうつ病の症状は?」ということについて、お話してみたいと思います。

 

高齢者特有の心の理解を

人は歳を重ねると、人間が出来上がり精神的に安定する時期と思われてきましたが、実際には高齢者には高齢者特有のこころの特徴があるのです。

まずは、そこを理解した上で、高齢者のうつ病について考えていきましょう。

高齢者のこころの特徴の1つ目として、高齢になると当然体が老化する訳ですが、老化しない例外の部分があることが明らかになってきました。

具体的には、

物事に対する反応の速さ

記憶に関わる能力

問題を処理する能力

これらに関しては、老化に伴い衰えていきます。

これが通常、捉えられている高齢者の老化現象といわれるものですね。

 

これに対し、

知識(枕草子の作者は誰? など)

理念(なぜゴミは分別して収集するのか?)

などの知識は比較的保たれているのです。

このような特徴から、高齢者に物事を説明する際には、理論的な話で納得させるより、エピソード的な話題を盛り込み、イメージが湧くような説明の仕方をする方が効果的であるということが分かってきました。

2つ目の特徴としては、高齢者のコミュニケーションは「迂遠(うえん)」といって、話題の脱線寄り道が増え、流暢さが低下します。

このような特徴に対して、周囲は時間がないため、ついつい急かしてしましますが、そのことで、本人は本来、伝えたい話や気持ちと違うことを話してしまうことがあるのです。

まず、このような状態にあることを知っておいて下さい。

ですから、話をする際は、話題の脱線については、緩やかに修正しながらゆったりと話を聴くようにしましょう。

また、話しかける際にも、1度に話す内容は1つのことに絞り、流行語などを交えず、高齢者が馴染み深い言葉や表現方法を用いて話すことも大切になります。

 

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高齢者に多いうつ病の症状・特徴は?

高齢者 うつ病

著作者:Kamil Porembiński

 

高齢者がうつ病になるきっかけには、身体的・精神的な衰えに加え、

身体の病気(高血圧、脳の病気、糖尿病、がんなどへの罹患)

仕事からの引退

引っ越し

子供たちの独立

配偶者や親しい人との死別

財産の消失

などが挙げられます。

きっかけになる出来事があるため、

「あのことで気分が落ち込んでいるんだな、それは当然だな」

とみてしまい、うつ病になっていると気づかないことも多々あります。

症状の特徴としては、定型うつ病の症状を示す人は1/3~1/4ほどしかおらず、一部の症状が特に強調されて現れたり、逆に、一部が弱く現れたりすることが多いため、高齢者のうつ病の診断には慎重さがより求められます。

また、精神的な病気としての認識が低く、「悲しい」とか「虚しい」などの心情的な訴えより、

頭が重い

肩がこる

ふらつく

腰が痛い

疲れやすい

などの体の不調を強く訴える傾向があります。

さらに、生き甲斐を感じなくなり、物事に対する興味も失い、漠とした不安を感じたりします。

場合によっては、不安感などが強くなり過ぎてじっとしていられなくなり、家中を徘徊することもあります。

 

その他にも、

「周りのみんなが自分の悪口を言っている」

などという被害妄想

「お腹の中に虫がいる」

というような心気妄想

「お金が全くなくなってしまった」

という貧困妄想

「自分は罪深い人間だ」

などという罪業妄想など多様な妄想が出現する場合もあります。

 

そして、

「ものが覚えられない」

「今日の月日が分からない」

などの記憶障害を伴うこともあります。

このようになると認知症と思われることもありますが、専門家の診断を受けたところ、うつ病を原因とした症状であることが判ったという例もあります。

 

まとめ

高齢者の抑うつ状態は、老化だから当然だ、仕方がないと言うことで、医療機関を受診せずに放置したり、他の身体疾患で医療機関にかかっていても、精神的な症状に関しては話題にしない傾向があります。

そのため、高齢者のうつ病は、かなりの数、見過ごされている場合が多いであろうと言われています。

高齢者の症状の特徴にも挙げましたが、精神的な不調よりも身体的な不調をより強く訴えることも背景にあります。

ですから、高齢者の身体疾患の後ろに、うつ病が隠れている、隠れやすいと言うことをよく認識しておきましょう。

超高齢化社会に向かっている日本において、高齢者のうつ病患者数も確実に増えています。

日頃、一緒に住んでいる場合も、たまに顔を見に行く程度の場合でも、高齢者のちょっとしたこれまでと違う変化に敏感に気付くよう、常に注意をし、高齢者のうつ病も、早期発見・早期治療となるよう心がけていきましょう。


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3 Responses to “高齢者のうつ病に多い症状・特徴は?”

  1. 渡辺千秋 より:

    実家の父親、要介護2の母と暮らしている。家事仕事何もできない。すぐ、大声出して怒り出す、暴言をはく。一緒に暮らせないです。どうしたらよいですか。

    • 管理人 より:

      返信が遅くなってすみません。
      今更かもしれませんが
      0120-565-455
      よりそいホットラインの電話番号です。
      ここで相談してみて下さい。
      その方がより適切なアドバイスが貰えると思います。

  2. 渡辺千秋 より:

    要介護2の母と2人でくらしている父親について。家事仕事何もできない人です。すぐ怒り出して大きな声で、文句を言う、人を罵倒する。一緒に暮らせないです。どうしたらよいでしょう。

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