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うつ病ってどれくらい辛いの?分かりやすく解説します。

「うつ病」という病気がどれくらい辛いものなのかを表現するのは、とても難しいことです。

うつ病に限らず、病気の辛さを表現するのは、感じ方の個人差もありますし、表現の仕方の個人差もありますので、客観的な物差しで測ったように、

「うつ病とはこのくらい辛いものです」

などと言うことは到底、不可能ですよね。

 

ですが、うつ病の本当の辛さは、やはり体験した人でないと分からないものだと思います。

そして、その辛さは、同じ病名「うつ病」と診断されている人でも、一人として、同じ症状、辛さを持っている人はいないはずです。

でも、最近のネット上に目を向けると、どうも「うつ病」というものを相当誤解されている方もいるような気配を感じます。

一時期、

「うつ病はこころの風邪」

「うつ病は必ず治る病気」

というフレーズが盛んに使われていたと思います。

 

このフレーズは、「うつ病」という病名を周知する効果は確かにあったのかもしれません。

しかし、その副産物として、誤った情報も多く流布したフレーズであったと思います。

もう今の時代には、合わないフレーズであると思います。

生み出してしまった多くの誤解を解くべき時だと思うのです。

私が、これらのフレーズをうつ体験者として言い換えるとすれば、「うつはこころの腫瘍です」とか「うつ病は、必ず治るものとは断言できません」と言うくらいに言いたい感じです。

 

1つ目の「こころの腫瘍です」とは「腫瘍」には悪性と良性がありますよね。

それと同様に、質の良い(治りの良い、治療に反応しやすい)良性の「うつ病」もあれば、質の悪い(どんな治療にも反応しない、どれだけだけの期間をかけても回復軌道に乗れない)悪性の「うつ病」もあるというイメージを持っています。

 

2つ目の「必ず治るものとは断言できません」とは、まず、うつ病を始め、多くの精神疾患は「完治」という言葉は使いません。

ほぼ治癒に近い状態を維持していると言う意味で「寛解(かんかい)」という言葉を使います。

ですから、そもそも完治という概念が存在しないと考えていた方が現実的ではと思います。

実際、うつ病の罹患者のうち3割が難治性のうつ病とも言われていますが、とにかく身近に見ていても治らない方が、本当に3割程度だろうかという気がするのです。

それは確かに、いつかは治るのかもしれません。

しかし、そう簡単に「治る病気です」と短期間で治るかのような表現をしたことは大きな誤解を生んだと思います。

 

さて、うつ病の周知のために誰が言い始めたのかナゾの多いフレーズに関する、私の思いなどは、とりあえず、この辺までとしたいと思います。

以降では、実際には、うつ病とはどんな辛さのものなのかと言うことについて、記してみたいと思います。

そして、軽々しく「うつ病」になって休職してみたいとか、「うつ病」という診断書を手にしれたいなど言う考えに至ってしまうようなイメージを抱いている方々に、本当のうつ病の辛さ、苦しさが伝わればと思います。

 

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身体的症状としてのうつの辛さ

うつ病 症状 頭痛

まず、人によって、現れる症状は非常に違いがあると思われますが、私の場合は、消化器系への不調が一番多く現れる身体的症状であり、うつの始まりも食欲不振でした。

消化器系の不調

つまり、食欲の異常という形で現れます。

食欲減退であったり、食欲増進であったり。

ダイエットのためにしているなどというわけではないのです。

全く自分の意志で、食べる行為の調節をしているわけではないのです。

食行動の自己調整がつかない状態になってしまうんです。

行きつく先は拒食過食の繰り返し。

体重でいえば、平均的な値から、約20キロ近く上下します。

例えば、通常の体重が50kgだったならば70kgになったり、30kgになったりするんです。

それもかなりの短期間で。

 

一番辛いのは体重が増えた時ですね。

初めは、「食欲が出すぎてるな~」ぐらいの気持ちですが、次第に、増えすぎた体重を元に戻そうと、減量ばかりに目がいってしまい、体重のほんの数百グラムにも、気分は振り回されてしまう状態。
自分は、太りたくなくて食べないのか、食べられないのかすら、自分でも判断が出来ないのです。

こんな状態の時もあるかと思えば、何とか少しは食べられるのに、食べると数十分後には、すべて吐いてしまうということの連続で、逆流性食道炎になってしまったり。

 

また、何となく「食べられない時期に入ったかな?」と思うと、本当に体が全く受け付けない感じで、体重の落ち方も、落とそうとして落としているときとは全く違う勢いで減っていく。

いつも太るから食べるのを警戒して食べないという感じではないのにですよ?

何か変だなと思っていたら、主治医も同様に、いつもと違う気がするとのこと。

気乗りせぬまま、消化器系の病院へ行って検査を受けたら、食道に病気が見つかったりと。

もう、精神的な不調のための食欲不振なのか、体調に何らかの変化があっての食欲不振なのかすら見分けるのが大変な状態にまでなるのです。

 

しかし、私の場合は、身体面での不調はまだ我慢が出来る範疇のものかなと思っています。

ただ、これだけ体重の増減が激しいと、様々なサイズの服を持っていないと、

着られるものがない・・・

という事態にはなるので、洋服代にはかなりの出費がかさむこと、収納スペースが足りないことといった問題も起こりますね。

 

睡眠障害

睡眠障害はうつの代表的な症状の1つです。

私の睡眠障害も、うつの比較的初期の段階から見られた症状です。

様々な眠剤を試しましたが、効いた場合でも、眠剤を飲んで2時間眠れたら良い方と言った具合です。

寝付きが悪い、中途覚醒、早朝覚醒、すべて含んだ睡眠障害といった感じです。

未だに、そのような状態で、一睡もしない日が週に半分以上はあるのではないでしょうか。

 

初めの頃は苦しみました。

眠れないことが苦しくてたまりませんでした。

眠れないこと自体が苦しかったのです。

 

眠れない・・・

眠れない・・・

 

とそのことが悩みの種でした。

 

しかし、こういう状態が長く続くと、もう眠れないことの方が当たり前といった感じ。

眠れないこと自体に悩むことはほとんどなくなりました。

もうここ最近の記憶のある限りでは、健康な人が取るような睡眠はきっと取ったことがないでしょう。

昼夜逆転の生活でもないのです。

昼間も起きています。

 

時折、日中に強い睡魔に襲われ、いすに座ったまま、ウトウトしていることはたまにありますが、時間的にはほんの10分程度でしょうか。

そんな状態の繰り返しですから、寝ない生活の方が当たり前のようになってしまいました。

きっと、普通の勤めをしていたりしたら、体がもたないのでしょう。

しかし、今は、一応、療養中の身ですので、なんとかこんな睡眠時間でも体も持っています。

私自身も、健康な人が睡眠をとる時間に眠るような生活をしたいなあとも思うのですが、全く、出来ないのです。

 

ですから、今は、生活リズムはメチャクチャです。

主治医にも相談はしますが、どんな眠剤も効かない。

だからもうありのまま、抗わないでいきましょうと。

いつか必ず眠るときが来るから、その時に少しでも寝れば大丈夫だからと。

もう主治医も敢えて眠らせようとはしません。

こんな不健康極まりない生活が良いとは決して思いませんが、眠れないことに、そうそう悩むこともないですし、ボーットしている間に、あるいは、何かしている間に朝が来るといった感じの毎日です。

こんな睡眠時間しか取っていない私ですが、死にはしないのですよね。

だから、もう睡眠に関しては、今のままで良いかなと思っています。

体がなれてしまったということはあると思いますが、きっと、本当は体には悪いのだろうと思っています。

でも、これが今の私の睡眠のスタイルなのだと思っています。

 

精神的症状としてのうつの辛さ

うつ病 症状 特徴

うつ病のもっとも代表的な症状として挙げられるのは何といっても精神的な症状です。

精神的な症状は上げるときりがないので、箇条書きでリストアップしてみました。

 

気力のなさ

  • 寝たきりで何も出来ない。
  • 冷蔵庫を開けて、食べ物を取ることも出来ない。
  • レンジでチンすることも出来ない。
  • 食べたいものも思いつかないし、レシピを挙げられても選べない。
  • 足の踏み場もないほどの部屋の散らかりよう。
  • お風呂へも入る気力さえない。
  • テレビの音が工事現場にいるかのような大きな音に感じてしまう。
  • 夜になっても電気をつけたくない。
  • 自室から出るのも、トイレへ1日1回起きて出て行くのが精一杯。
  • 家の外に出られない時期が3ヶ月近く続く。もちろんその間通院も一切出来ない。

 

不安焦燥感ための落ちつかなさ

  • 何をしても落ち着かない。
  • ウロウロして、何をして良いのかも分からない。
  • 何に対しても不安ばかり。
  • 焦りの気持ちばかりで、何も手に付かない。
  • 気持ちが安定持続しないので、やると覚悟を決めた時と行動するまでに時間があると、実行に到らない。

 

自分の居場所のない感じの所在のなさ

  • 自分が存在することが間違っているという思いばかりで、自分のいる場所がない。
  • 人と関わることが苦痛で、過去に出来た人とのつながりさえも消してしまいたい気持ち。
  • 生まれてきたこと自体が間違いだったのだという、自分が存在することを否定する気持ち。

 

悲観的、自己否定的思考へのとらわれ

  • 生きていること自体が苦しい。
  • 自分が息を吸っていることも他の人の分を吸っているようで申し訳なく感じる。
  • 過去の思い出されることは、すべて辛い、イヤなことばかり。楽しい思い出が出てこない。

 

このように、一言で言えば無気力そのものです。

ですが、無気力と言っても頭の中は不安や焦燥感などでいっぱいで非常に苦しいです。

個人的には片思いをしている時の状況に近いと感じます。

何だか胸が苦しくて息が詰まる感じです。

 

それに加えて、自分の存在や、自分が生きていることに対して疑問を持ったりするのです。

それだけ頭の中でいろんなことを考えていても何もまとまらないし、結局ずっと苦しいままです。

ただただ気持ちが上向くのを待つだけ・・・

このままずっとこの状態なんじゃないかと思うと不安で不安でたまりません。

 

社会的場面における「うつ病」であることの辛さ

うつ病 症状 理解

  • 人がいる場所に出ることに恐怖感があり、引きこもってしまう。
  • 通常なら家にいない時間に家にいることで、近隣から、奇異の目で見られる。
  • アルバイトやボランティアなどをと考えたときも、空白の期間があること、その空白期間がうつ病であったことで、端っから相手にされない。
  • 精神科での処方薬を飲んでいるということで、運転免許証の更新時に、主治医の運転に関する診断書が求められる。
  • 新たに生命保険に入ることはほぼ不可能。
  • 変な同情をされるか、関係を断ち切られるかの両極端な人間関係しか築けない。

 

まとめ

何しろ、身体的にも健康な状態ではないですから、ラクな体ではありません。

そして、精神的にも、常時、落ち着いた良い気分ではいられません。

心から笑えるようなことはありません。

夜もほとんど眠れませんから、夜の長い冬の季節などは、本当に苦しいさも増します。

こういった感じで、「うつ病」になっても良いことなどないのです。

 

人とのつながりも、病院関係者である主治医などしかいません。

親戚の人と関わることも出来ません。

友達といえる人も片手で余るほどしかいません。

ほとんど社会とのつながりがありません。

人と関わりたいとも思いませんし、新たに関係を築きたいとも思いません。

もう完全に閉じたような人生です。

 

確かに、うつ病や他の精神疾患を名乗っている人で、疾病利得のような生活している人もいます。

でも、そんな彼らも決して幸せそうではありません。

どちらかといえば、何も感じていないようにさえ見えます。

人生を楽しみ、謳歌しているといった感じとはほど遠いです。

 

今の私に出来ることは、このブログを通して、うつ病の苦しさ、入り口段階で深入りせずに済む方法、うつ病だと気付いていない方々に早期に治療なり、回復への対処法を取るように導くことが、出来ればというのが関の山です。

「うつ」を正しく理解して頂き、正しい情報、正しい知識を元に行動して頂きたい。

仮に運悪く難治性のうつ病になってしまい、多くの人が歩む人生の本筋と考える道から離れてしまったとしても、脇道を自分なりに最期まで歩んでいく。

そんな生き方でも、生きていかなければならない。

これが、長年、うつ病と闘ってきた末に見えてきている答えなのかなと、今現在、私は思っています。

 

うつ病は辛く、苦しいもの。

それは、本当に事実です。

自分の人生を大きく変えてしまうもの。

生き方、考え方まで変えざるを得ないような出来事。

どんな病気であっても、そういう可能性はあると思いますが、他の病気では生きる上での根幹をなす「精神的な部分」は病んでいない場合があると思います。

ですから、自分でモチベーションを上げることによって、若干でも人生を自分で操作することが可能であると思うのです。

 

しかし、人生の根幹をなす部分を病んでしまう「うつ病」は、自分の人生をコントロールすることも困難を極める病気です。

行き詰まってしまった場合、少しも明るい未来など全く見えてこない「うつ病」。

これがうつ病の辛さ、苦しさではないでしょうか。

 

一時期流行った

 

「早期発見・早期治療をすれば治る病気」

「心の風邪」

 

などというフレーズはもう過去のものとして、現実を確実に捉えた事実を伝える新しいフレーズで、世の中に、うつ病の現実を知らしめて頂きたいものだと思います。

うつ病などなるものではありません。

健康に勝るものはないのではと。

今の私は、ただ生き続け、存在し続けることに必死なそんな毎日です。

そんなうつ病にあなたはなりたいですか?


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6 Responses to “うつ病ってどれくらい辛いの?分かりやすく解説します。”

  1. 志水清吾 より:

    私もそのとおりと共感します。

  2. 定春 より:

    苦しいのですよね。何かしないといけないけれど、好きなことすらできなくなる。心の死に感じます。死んでいるのに、痛みは感じる。たしかに、仕事も学校も行かないですみ、必要最低限度の生活保護で生きてはいけるかもしれない・・・。

    けれど、うつ病になったら・・・好きなことすらできなくなります。それをするのさえ、やっとです。四六時中調子が悪いという事はないですが・・・働くことについては、わたしも悩むことはあります、今の社会制度では、仮によくなったとしても、うつが再発するかもしれないと。

    上手くいえませんが、うつ病は心の癌です。風邪の様に簡単に誰でもなる、そんな癌です。

  3. 長介 より:

    『「うつ病はこころの風邪」「うつ病は必ず治る病気」というフレーズが一時期流布したことの副産物として、誤った情報も多く流布したフレーズであったと思う、そして生み出してしまった多くの誤解を解くべき時だと思う』というお言葉、私も強く同意します。「そうだそうだ!あなたはよくぞそれを言葉にしてくださった」と言いたくてコメントを残させていただくことにしました。長くうつ病と付き合いつつ強く生きている方々、そしてそれを支えてくださっている医療関係者の方々もこの世にたくさんいらっしゃいます。だから時代も徐々にまた変わっていくのだろうなと、何となく思います。

  4. 本乙 より:

    同感です。うつ病は、もしかしたら、最強の病かもしれません。肉体的には、さほど問題ないと言われながらにして、なんの気力も考えも感情さえ、良くわからなくなります。早く死んだ方が良いんだろうな、とよぎっていても行動する力すらないイメージです。死んだ方がマシだと思います、生きたいとは思えません

  5. うつ子 より:

    当記事『うつ病ってどれくらい辛いの?分かりやすく解説します。』を執筆しました「うつ子」と申します。
    しばし、当ブログから離れていたため、頂戴したコメントへの返信が遅れ、申し訳ございませんでした。

    「うつ病」の苦しさを表現することの難しさを痛感しつつも、世の中に流布された誤った情報は訂正されるべきとの強い思いから、何とか記事を書き上げました。同様の思いをお持ちの方が複数おられたことに、大変、安堵致しました。

    「うつ病」の苦しさが正当な認識をされ、誤情報に基づいた無理解による当事者の苦しみが、僅かでも軽減された世の中になるよう、闘病中の方、過去に闘病していた方など皆で、これからも、積極的に声をあげていきましょう!

  6. utuworld より:

    拝読しました。

    何十時間も起き、イスで気絶して、部屋は物で溢れ、ゴミは出せず、お風呂は何日も入れず、平日昼間在宅しているので人の視線が気になり外出できず買い物行けない、食べ物はカロリーメイトやグラノラ直食い等…
    自分だけおかしいと思っていましたが、記事を見て、少し安心しました。

    ある福祉関係の人に、なぜ働かないの、お金あるのね、と言われ、かなり傷つきました。社会は決して救ってくれません。同じ状況の人しか。
    うつが完治することはなく、神経痛のように、多かれ少なかれ後遺症が残り不自由を強いられます。

    > 脇道を自分なりに最期まで歩んでいく。
    本線に戻る事を忘れ去り、そのように思う事ができれば、少しは楽になれるのかもしれませんね。
    執筆のお礼まで。

    ※几帳面にレスつけて頂かなくても大丈夫です。皆が楽にした方がいいと思います。

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