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うつ病患者が仕事復帰するのにベストな時期は?

うつ病になり、休職していた方が、仕事へ復帰する場合、いつ頃が、どのくらい回復した状態であれば、復職時期としてベストなのでしょうか。

休職から復職までには、どのような段階を踏んでいったら良いのか、モデルのようなものはあるのでしょうか。

うつ病で休職した方は、

 

「早く仕事に復帰したい」

 

と焦る気持ちが強いものだと思います。

それに対し、雇用者側は、

 

「早く戦力として戻ってきてほしい」

 

と思う反面、

 

「また、再発でもされたら・・・」

 

と思ったり、復帰するならば、

 

「完治して100%の力を出せる状態になってから戻ってきてほしい」

 

などと考えていたりするもののようです。

 

そこで今回は、具体的に、「仕事復帰する際にベストなタイミングはいつなのか?」ということについて、考えてみたいと思います。

 

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厚労省が示す休職から復職までの流れ

プレゼンテーション時のイラスト002

厚生労働省が、「~メンタルヘルス対策における職場復帰支援~ 心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」という冊子を発行しています。

参考サイト:「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」

この手引きによると、休職から復職までの流れを、次の図に示すように5つのステップに分けて考えています。

※図をクリックすると、拡大表示されます。

厚労省職場復帰流れ図

 

この中の第2~4ステップが、実際の復職に関係する事項になります。

少し詳細に見ると、

第2ステップ
  • 休職者から事業者に職場復帰の意思を伝える
  • 事業者は、主治医に休職者が職場復帰した場合に職場で必要とされる業務遂行能力等に関する情報を提供した上で、労働者の状態が就業可能である回復レベルに達していることを主治医の意見として記入された診断書の提出を求めます
第3ステップ
  • 職場復帰の可否について必要な情報収集を行い、復帰が可能か適切に判断する
  • 職場復帰を支援するための具体的プランを作成します
第4ステップ
  • 第3ステップの結果を踏まえて、事業者による最終的な職場復帰の決定を行う

具体的には、

  • 疾患の再燃の有無等についての労働者の状態の最終確認
  • 就業上の配慮等に関する意見書の作成
  • 就業上の配慮内容を労働者に通知し、事業者による最終的な職場復帰決定

 

このような段階を踏んで、実際の職場復帰が実現されます。

 

以上が、国が示すメンタルヘルス不調者の職場復帰する際の流れを示したものです。

 

では、次に、休職していた方が、実際にどのような状態にあれば、職場復帰を考えても差し支えないかについて、見てみましょう。

 

復帰を考える際の具体的なチェック項目

ネコポイント

復職時期を考えるにあたって、以下の10項目については、最低限クリアしていることが、まずは前提になるようです。

今現在、復職を検討中の方、ご自分の現状と比較してみて下さい。

  1. 規則正しい生活が送れている
  2. 毎朝きちんと起きられる
  3. 睡眠・食事がきちんと取れている
  4. 朝起きた時、気分が晴れやかだ
  5. 朝起きてから夜寝るまで、日中はずっと起き続けていられる
  6. 通勤に不安がない
  7. 体力が戻ってきている
  8. 仕事への意欲が戻ってきている
  9. 人と話すのが億劫ではない
  10. 主治医から職場復帰OKのサインが出ている

 

参考サイト:

モラハラ24h「うつ病からの復職タイミングはいつぐらい?」より

うつ病ドリル「5復職時期の見極め方」より

 

あなたの現状と比べてみて、いかがでしたか?

もし、ひとつでもクリアできていない項目があったならば、まだ、ちょっと復職するのは時期尚早なのかもしれませんよ。

全10項目クリアできていた場合は、復職に向けて、少しずつ行動を始めましょう。

 

勤め先の制度により復帰のタイミングは異なる

うつ病 仕事量

 

職場復帰するにあたり、実際には、復帰先となる勤め先の職場復帰についての制度によっても、その復帰タイミングは影響を受けます。

最近は、メンタルヘルス不調による休職が増えていることから、大企業などでは、いきなり、休職者を、通常通りの勤務体系内へ復帰させるのではなく、「慣らし出社」や「リハビリ出社」などという制度を設け、このような制度を利用してから、本格的な復帰に移行させるところも増えつつあるようです。

これは、週何日か出社をしてみる、半日勤務をしてみるなど段階を踏みながら、会社での通常の勤務が可能であるかを確認し、リハビリしながら、徐々に、フルタイムでの勤務への復帰に持って行くというようなやり方を取るというものです。

このような制度を設けている勤務先であれば、このような制度を利用した後に、完全な職場復帰となるでしょう。

ですから、万全な体調に回復するまで職場復帰を待たなくても、完全なレベルよりも少し手前の状況であっても、この制度を利用しながら、万全な体調へと移行する時期も、会社と関わりながら過ごすことも可能なのです。

 

これに対し、このような制度が全くなく、職場復帰するならば、100%問題なく勤務出来る体調に回復していなければ、復帰を認めない企業もあります。

このような勤務先の場合、不安が少しでも残った状態であると、復帰をするのは困難と言うことになり、本当に100%回復と言えるような体調にまでに至るまで、職場復帰は行えないことになります。

 

このように復帰する先の社内制度によっても、復帰するタイミングは異なってくる、影響されるわけなのです。

後者の社内に復帰を支援するリハビリ出社などの制度がない場合は、以前の記事でご紹介したような「リワークプログラム」を実施している医療機関や公的機関などのリハビリテーションを利用して、実際の職場に復帰するまでの準備を、主治医と相談しながら自分自身で行っていく必要も出てくるかと思われます。

「うつ病患者の再就職を支援してくれる機関はあるの?」

 

まとめ

以上のように、休職者が仕事に復帰するベストなタイミングは、いつ、どのような状態ならばという共通したものは存在しないようです。

「個々の休職している方の置かれている状況によって、人それぞれです」という回答しか出来ないのが現状です。

しかし、共通して言えることは、復帰するに際して「焦りは厳禁!」ということです。

メンタルヘルス不調による休職を余儀なくされた方のその後がどうなったを示す数値を見ると、休職した方の42.3%が、休職期間中や復職後に退職しているという厳しい実態があることが分かります。

参考サイト:日本経済新聞速報 2014年3月18日記事より

 

このような実状から見ても、復職することに焦り、そののために、完全に良い状態になっていないのに、仕事復帰しようすることは、良い結果を生まないのではないかと思われます。

焦る気持ちは分かりますが、焦っているうちは、まだ、うつ病が良くなっていない証拠とも言えます。

職場復帰にベストなタイミングという基準のようなものはないのです。

あなたの状況に合ったベストなタイミングというものがあるだけなのです。

 

あなたが本当にうつ病から回復し、復職可能になったときが、ベストタイミングと言えるでしょう。

その時が少しでも早く迎えられるように、病状が思わしくない時期は、療養に専念しましょう。

そして、使える制度は利用した上で、いつの日か、また、仕事が可能な生活に戻れるようにしていきましょう。


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